こんにちは。デジタル整理&AI活用を支援しているらくらスタイルです。
防災グッズは買った。水も乾電池もそろえた。それなのに、実際に大きな揺れが来たら何をするのか、順番までは決めていない。
そんな状態、心当たりありませんか?
私も以前はそうでした。備蓄棚は立派なのに、頭の中の手順は真っ白。いざとなれば思い出せると思っていたけれど、慌てている人間が正しい判断をできるはずもない。
災害時にいちばん失われるのは、実は物資ではなく判断力です。だから必要なのは、考えなくても動ける薄い紙1枚。今日はそれをGeminiに作ってもらいます。所要時間は15分ほど。
なぜ「ポケットに入る紙1枚」なのか
分厚い防災マニュアルは、その時に開かれない
自治体が配っている防災の手引きは、内容が充実しています。ただ、A4で何十ページ。停電した部屋で、それを読む余裕はまずありません。
車の運転を思い出してください。教習所で習った内容は膨大でも、実際に走っているとき頭にあるのは「止まる・見る・進む」くらい。とっさの場面で使えるのは、短く単純な指示だけなんです。
自分専用でなければ意味がない
一般的なマニュアルには、あなたの取引先の電話番号も、事務所のブレーカーの位置も書かれていません。汎用の地図と、自宅からの経路案内の違い。
必要なのは、自分の生活と仕事に合わせて絞り込まれた1枚。ここがAIの出番です。
Geminiに渡す材料を集める(5分)
質のいいマニュアルを作るには、材料が要ります。とはいえメモ帳に箇条書きで十分。
- 住んでいる地域と働いている場所(新潟市中央区の自宅と事務所など)
- 想定したい災害の種類(地震、豪雨、大雪、停電など)
- 家族構成(小さい子ども、高齢の親、ペットの有無)
- 仕事の形態(個人事業主、在宅勤務あり、店舗ありなど)
- 停電時に困ること(冷蔵庫の在庫、決済端末、パソコンのデータなど)
このとき、家族の氏名や具体的な住所番地、取引先の実名は書かないでください。AIに伝えるのは「小学生の子どもが1人」「徒歩10分の距離に事務所」といった性質だけで十分です。
Geminiに作ってもらう(5分)
材料を添えて、こう頼みます。実際に私が使っている文面。
あなたは防災の専門家です。災害時に慌てている人でも読めるよう、ポケットに入るサイズの防災マニュアルを作ってください。
条件
・全体を600文字以内に収める
・「発生直後の5分」「1時間後まで」「その後」の3段階に分ける
・各段階の行動は5項目以内、1項目1行で書く
・専門用語は使わず、中学生でもわかる言葉にする
・仕事のデータや連絡に関する項目を必ず含める
・自分で書き込む欄として、連絡先や集合場所の空欄を用意する私の状況
(集めた材料を貼り付け)
ポイントは、字数と項目数を数字で縛ること。「簡潔に」だけだと、Geminiはけっこう欲張った量を出してきます。枠を決めると、自分で優先順位をつけて削ってくれる仕組み。
長すぎたら「これを半分の分量にしてください」と続けて送るだけ。何度でも短くさせて構いません。
出てきた内容を必ず自分で点検する(5分)
ここを飛ばすと危険。AIの回答には、実在しない制度や古い情報が混ざる可能性があります。
- 電話番号や避難所の名前が書かれていたら、自治体の公式サイトで実物を確認します。
- 自分の地域の特性と合っているか見ます。海沿いなら津波、山側なら土砂災害。
- 「これは自分にはできない」項目を削ります。実行できない手順は載せる意味がありません。
- 逆に足りない項目を書き足します。ペットのフード、常備薬など、自分しか知らない事情。
避難所や危険区域の確認には、国土交通省のハザードマップポータルサイトが便利。自宅の住所を入れると、水害や土砂災害の想定が地図で見られます。新潟は水害と大雪の両方に備えたい土地柄なので、一度目を通しておく価値があります。
完成イメージ:これくらいの薄さで十分
たとえば個人事業主の方なら、こんな形。
発生直後の5分
- 頭を守り、揺れが収まるまで動かない
- 火を止め、可能ならブレーカーを落とす
- 靴を履く(ガラス片から足を守る)
- 家族の安否を確認する
- 玄関を開けて逃げ道を確保する
1時間後まで
- スマホの充電状態を確認し、省電力モードに切り替える
- 自治体の公式サイトかテレビで状況を確認する
- 取引先へ「無事・業務一時停止」の一斉連絡を送る
- パソコンを安全な場所へ移動、または電源を落とす
- 避難が必要か判断する(避難情報が出たら迷わず移動)
その後
- クラウドから業務データにアクセスできるか確認する
- 復旧目安を関係先へ連絡する
- 被害状況を写真で記録する(保険や補助金の申請用)
書き込み欄
・家族の集合場所:____
・最寄りの避難所:____
・かかりつけ医:____
・取引先の緊急連絡先:____
読むのに1分かかりません。この薄さこそが価値。
紙とデジタル、両方持つのが正解
紙で持つ理由
停電したらスマホの充電は貴重品になります。マニュアルを読むために電池を消費するのは避けたいところ。
Googleドキュメントで作ったものを印刷し、名刺サイズか折りたたんだA6サイズに。財布、車のダッシュボード、防災リュックの3か所に入れておきます。
濡れると読めなくなるので、透明なファイルに入れるか、ラミネート加工がおすすめ。100円ショップの手作りラミネートフィルムでも十分もちます。
デジタルでも持つ理由
出先で紙を持っていない場合の保険。Googleドライブに保存し、そのフォルダを「オフラインで使用できるようにする」設定にしておくと、通信できない状況でもスマホから開けます。
傘を玄関と車の両方に置いておく感覚。どちらか一方だけだと、必ず持っていないほうの日に降ります。
めんどくさがりの本音:完璧を目指すと完成しない
正直に書くと、私は最初、家族用と仕事用と地震用と水害用で4種類作ろうとして、途中で力尽きました。
だから今は1枚だけ。全災害共通の行動をまとめた汎用版です。細かい違いは、その場で判断すればいい。
引き出しを全部整理しようとすると挫折しますが、「よく使う引き出し1つだけ」なら15分で終わる。デジタル整理の要領と、まったく同じ話。
作った1枚は、半年に1回だけ見直します。カレンダーに繰り返し予定を入れておけば、忘れる心配もありません。防災の日である9月1日を点検日にするのも、覚えやすくていいですね。
このあたりの「続く仕組み」の作り方は、らくらスタイルのブログでも別の切り口から書いていますので、よろしければどうぞ。
注意点:AIに任せきりにしない
Geminiは非常に便利ですが、あなたの地域の避難所を正確に知っているわけではありません。地図情報や自治体の運用は日々変わります。
AIに任せるのは「構成を考える」「文章を短くまとめる」「抜けている視点を指摘してもらう」といった作業まで。事実の確認は、必ず自治体の公式情報で。
たとえばこんな使い方も有効です。
このマニュアルに抜けている視点を、5つ以内で指摘してください。追加する内容は書かず、指摘だけしてください。
自分では気づけない穴を教えてもらう。判断は自分でする。この役割分担が、いちばん安全で楽な形かもしれません。
まとめ
- 災害時に失われるのは判断力。だから考えずに動ける1枚が必要
- Geminiに頼むときは「600文字以内」「5項目以内」と数字で枠を決める
- 個人情報や取引先名は入力せず、状況の性質だけ伝える
- 出てきた内容は必ず自治体の公式情報と照らし合わせる
- 印刷して財布・車・防災リュックへ。デジタル版はオフライン設定もオンに
- 完璧を目指さず、全災害共通の汎用版1枚から始める
- 半年ごとに点検日を設定。9月1日の防災の日が覚えやすい
まずは材料集めの5行を書くところから。それをGeminiに投げれば、15分後にはあなた専用の1枚が手元にあります。作った紙が、いつか慌てている自分を助けてくれます。
今日のひとこと
Googleドキュメントで作った書類は、ファイルメニューの「印刷」からページサイズを変更できます。用紙サイズをA6に設定して印刷すれば、折らずにそのままポケットサイズ。防災カードだけでなく、業務の手順メモを持ち歩くのにも使える小技です。
らくらスタイルは「日常にもっと便利と、ワクワクを」を目指して、ご相談内容に合わせてお手伝いをいたします。気軽にご連絡ください
明日のタイトルは『フリーWi-Fi利用時のリスクとセキュリティ!AIに安全策を聞いてみよう』です。お楽しみに! ※内容が変更になった場合はご容赦ください。
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