こんにちは。デジタル整理&AI活用を支援しているらくらスタイルです。
エンディングノートを書いてみようと思って、書店で買ってみた。あるいは、役所で配っているのをもらってきた。でも、真っ白なページを前にして、手が止まる。そんな経験、ありませんか?
「何を書けばいいの?」「どこから書けばいいの?」「そもそも、書いて意味あるの?」。ご相談の中でも、いちばん多いのが、この「最初の一行が書けない」という悩みです。
そこで、今日は発想を変えてみましょう。「自分で書く」のではなく、「AIに質問してもらう」のです。インタビューに答えているうちに、気づけば、ノートの下書きができあがっている。そんな方法を紹介します。
エンディングノートって、そもそも何?
まず、基本をおさえましょう。法務省が公開しているエンディングノートの案内には、こう書かれています。
エンディングノートは、自分に何かあったときに備えて、家族がさまざまな判断や手続を進めるために必要な情報を残すためのノートです。そして、遺言のような法律的な効力はありません。
https://www.moj.go.jp/content/001395858.pdf
遺言書との違い
- エンディングノート:法律的な効力はなく、生活の備忘録として使うもの。人生を振り返るきっかけにもなる
- 遺言書:法律にそって作成すれば法的効力を持ち、財産の相続の配分などを指定できる
たとえるなら、遺言書は「契約書」、エンディングノートは「家族へのお手紙」のようなものです。気持ちや情報を伝えるためのものなので、書き方に正解はありません。
ノートには、どんなことを書くの?
法務省の案内では、次のような項目が紹介されています。
自分自身のこと
氏名、生年月日、住所、宗教、菩提寺など、自分についての基本情報です。
もしもの時の連絡先
誰に連絡してほしいか。家族、親しい友人、お世話になった人などを、書いておきます。
財産のこと
不動産、預貯金、保険、デジタルデータなど。これまでの記事で作った「資産メモ」とも、つながる部分です。
介護・医療・葬儀についての希望
もしものとき、どんなふうに過ごしたいか。どんなふうに送ってほしいか。家族が迷わないための、大切なヒントになります。
家族や友人へのメッセージ、思い出
これは、気持ちを伝える部分。かたく考えず、思いつくままに書いて大丈夫です。
AIに「インタビュアー」になってもらおう
ここからが、今日のメインです。書くのが難しいなら、質問に答える形にしてしまいましょう。
質問の仕方
Geminiなどに、次のように頼んでみてください。
- 「エンディングノートを作るために、私にインタビューしてください。質問は1回に1つだけにして、私の答えを聞いてから、次の質問をしてください。最初は、自分の好きなものや、大切にしていることから始めてください」
AIが、1つずつ質問してくれます。たとえば、こんな具合です。
- 「いちばん好きな食べ物は何ですか?」
- 「これまでで、いちばん楽しかった旅行は、どこですか?」
- 「家族に、ありがとうと伝えたいことは、ありますか?」
答えるだけなので、真っ白なページを前に固まることがありません。友だちとおしゃべりしているような感覚で進められます。
気持ちが重くなったら、休む
エンディングノートは、ときに気持ちが重くなる作業です。つらくなったら、無理に続けなくて構いません。「今日はここまで」と決めて、お茶でも飲みましょう。
AIに入れてはいけない情報
インタビューに答えるときも、気をつけたいことがあります。
- 住所、電話番号、マイナンバーなどは、答えない
- 口座番号や、暗証番号は、答えない
- 家族の実名や、個人を特定できる情報は、できるだけ避ける
Geminiの公式ヘルプには、設定がオンの場合、人間のレビュアーが一部を確認することがあること、人の目に触れてほしくない機密情報は入力しないよう案内されていることが、書かれています。
https://support.google.com/gemini/answer/13594961?hl=ja
「好きなもの」「大切にしていること」のような、気持ちの部分は、AIとのインタビューで整理する。住所や番号のような、具体的な情報は、自分でノートに直接書く。この使い分けが、安全でおすすめです。
インタビューの進め方、3つのコツ
コツ1:1回15分くらいまで
長く続けると、疲れてしまいます。「今日は、好きなことについて」「明日は、家族について」と、テーマを分けましょう。
コツ2:答えは、ざっくりでOK
きれいな文章で答える必要はありません。「うーん、旅行は京都かな」くらいの、気軽な答えで十分です。
コツ3:最後に「まとめて」と頼む
インタビューが終わったら、「ここまでの答えを、エンディングノートに書けるように、項目ごとにまとめてください」と頼みます。AIが整理してくれるので、あとは、自分のノートに写すだけです。
インタビューで聞かれそうな質問の例
どんな質問が出るか、イメージできると、気が楽になりますよね。こんなものが、よく出てきます。
気軽に答えられる質問
- 子どものころ、好きだった遊びは何ですか?
- 好きな季節と、その理由を教えてください
- 最近、ちょっとうれしかったことは何ですか?
少し考える質問
- 人生で、いちばん大切にしてきたことは何ですか?
- 家族や友人に、いつか伝えたい言葉はありますか?
- 「こんなふうに過ごしたい」という、これからの希望はありますか?
実務的な質問
- 家族に知っておいてほしい、連絡先やサービスはありますか?
- もしものとき、していてほしくないことは、ありますか?
まずは、気軽な質問から。答えやすい質問に答えているうちに、だんだん、大切な部分にも、自然と触れられるようになります。エンディングノートは、書き上げることが目的ではなく、考えるきっかけになることが、いちばんの価値かもしれません。
紙とデジタル、どちらで書く?
最後に、よくある疑問を。ノートは、紙とデジタル、どちらがいいのでしょう。
- 紙:書き換えやすく、パソコンが苦手な家族にも、見つけてもらいやすい
- デジタル:修正が楽で、検索もできる。ただし、パスワードがかかっていると、家族が開けない可能性がある
迷ったら、「紙のノート+デジタルの下書き」の組み合わせが、おすすめです。AIで作った下書きを、自分の手で、紙のノートに写す。写すあいだに、内容を見直せるので、一石二鳥ですよ。
ノートが完成したら
仕上げのポイントも、いくつか。
保管場所を、家族に伝える
どんなに立派なノートも、見つけてもらえなければ、意味がありません。「ノートは、ここにあるよ」と、場所だけでも、伝えておきましょう。
内容は、定期的に見直す
気持ちも、状況も、変わっていくもの。年に1回くらい、見直しましょう。
法的な内容は、遺言書で
財産の分け方など、法的な効力が必要なことは、エンディングノートではなく、遺言書で残す必要があります。迷うときは、専門家に相談するのも、ひとつの方法です。
まとめ
- エンディングノートは、家族のための情報や気持ちを残すノートで、法律的な効力はない
- 書く内容は、自分のこと、連絡先、財産、介護・医療・葬儀の希望、メッセージなど
- 書けないときは、AIにインタビューしてもらい、答えるだけで下書きを作る
- 住所や口座番号などの具体的な情報は、AIに答えず、自分でノートに書く
- 保管場所は、家族に伝えておく
まずは、AIに「好きな食べ物は?」と聞かれて、答えるところから、始めてみませんか?
デジタル終活や、整理のヒントは、らくらスタイルのブログでも、ご紹介しています。
今日のひとこと
書くことは、自分を知ること。気持ちを言葉にすると、残される人だけでなく、自分の心も、すっきり整いますよ。
らくらスタイルは「日常にもっと便利と、ワクワクを」を目指して、ご相談内容に合わせてお手伝いをいたします。気軽にご連絡ください
明日のタイトルは『AIがインタビュアー!1問1答で進める「基本情報シート」作り』です。お楽しみに! ※内容が変更になった場合はご容赦ください。
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