師走に入り、街もすっかり慌ただしくなってきましたね。ここ新潟でも、冷たい風とともに冬の到来を肌で感じる季節になりました。
さて、この時期になるとビジネスパーソンや、お付き合いの広い方を悩ませるのが「年末のご挨拶メール」ではないでしょうか。
「あのお客様に送らなきゃ…でも、なんて書けば失礼がないかな?」
「去年と同じ文章だと手抜きだと思われそう…」
そんなふうに悩みながらパソコンの画面を睨みつけ、気づけば30分も経っていた…なんて経験はありませんか?実はそれ、とっても大切な時間のロスなんです。
私たち「らくらスタイル」は、完璧を目指したいけれど面倒なことは嫌い。だからこそ、「どうすればもっと楽に、快適になるか」を常に考えています。
そこで今回は、GoogleのAI「Gemini(ジェミニ)」を使って、年末の挨拶メール作成を一瞬で終わらせる方法をご紹介します。AIに丸投げするのではなく、AIを「優秀な秘書」として使うことで、心のこもったメールを効率よく作成しましょう。
AIは「サボる」ためではなく「時間を生み出す」ために使う
パソコンやデジタル整理のご相談を受けていると、「AIに文章を書かせるなんて、なんだか手抜きをしているようで気が引ける」というお声をいただくことがあります。
でも、少し考え方を変えてみましょう。
メールの文面に悩んで唸っている時間は、何も生み出していません。AIに「たたき台(下書き)」を作ってもらい、浮いた時間で、その相手との一年の思い出を振り返ったり、より丁寧な個別の一言を考えたりする。その方が、よほど相手のためになると思いませんか?
AIは、0から1を作るのが得意です。私たちは、AIが作った1を、相手に合わせて10にする「仕上げ」の部分に専念すればいいのです。これが、らくらスタイル流の「デジタル活用術」です。
GoogleのAI「Gemini」とは?
Geminiは、Googleが提供している生成AIです。チャット形式(会話形式)で質問やお願いをすると、自然な日本語で答えてくれます。Googleのアカウントを持っていれば、誰でも無料で使うことができます。
特別なソフトをインストールする必要もありません。いつものブラウザからアクセスするだけですぐに始められます。
Geminiにメールの下書きをお願いする手順
それでは、実際にGeminiを使って年末の挨拶メールを作ってみましょう。手順は驚くほど簡単です。
ステップ1:Geminiにアクセスする
まずは、先ほどのリンクやGoogle検索からGeminiのページを開きます。「Gemini」と検索すればすぐに出てきます。
ステップ2:具体的にお願い(プロンプト)を入力する
ここが一番のポイントです。Geminiにお願いする文章のことを「プロンプト」と呼びます。
単に「年末のメールを書いて」とだけ伝えると、誰に送るのか、どんな関係性なのかが分からず、当たり障りのない機械的な文章になってしまいます。
AIに良い答えを出してもらうコツは、以下の3つを伝えることです。
- 誰に送るのか(取引先、上司、親戚など)
- どんな雰囲気で(フォーマル、少し親しみを込めて、堅苦しくなく)
- 盛り込みたい内容(今年のお礼、来年の抱負、年末年始の休業期間など)
ステップ3:生成された文章を調整する
Geminiが数秒でメールの案を出してくれます。それをコピーして、メールソフトに貼り付け、自分自身の言葉や具体的なエピソードを少し書き加えれば完成です。
そのまま使える!魔法のプロンプト例
パソコン初心者の方でもすぐに使えるよう、コピペして使える「お願い文(プロンプト)」の例を用意しました。カッコの中をご自身の状況に合わせて書き換えて、Geminiの入力欄に入れてみてください。
取引先へのきっちりしたメールの場合
以下の条件で、年末の挨拶メールのドラフトを作成してください。
宛先:いつもお世話になっている取引先の「株式会社〇〇」の「〇〇様」
関係性:良好だが、ビジネスマナーは守りたい
内容:
・今年一年間の感謝
・プロジェクトが無事に完了したことへの御礼
・来年も引き続き良い関係を築きたい
・年末年始の休業期間は12月29日から1月4日まで
口調:丁寧で礼儀正しく
親しい仕事仲間や知人への少し柔らかなメールの場合
以下の条件で、年末の挨拶メールを作成してください。
宛先:仕事でお世話になったパートナーの方
関係性:何度か食事に行くくらい親しい。堅苦しい挨拶は抜きにしたい。
内容:
・今年は一緒に仕事ができて楽しかった
・来年は新しいことにも挑戦したい
・寒くなってきたので体調には気をつけて
口調:親しみやすく、少し柔らかい表現で。でも失礼のないように。
らくらスタイル流:AI活用で気をつけるべきポイント
AIは非常に優秀ですが、完璧ではありません。私たち人間が最後にチェックする必要があります。
まず、固有名詞や日付の確認です。AIは架空の情報を入れてくることは少ないですが、入力した休業期間などが正しく反映されているか、相手の会社名が間違っていないかは必ず自分の目で確認しましょう。
次に、「あなたらしさ」を一滴加えることです。
AIが作った文章は、整っていますが「体温」が低く感じることがあります。
「あのお店のコーヒー、また飲みに行きましょう」
「新潟はもう雪が積もり始めました」
「お子様も大きくなられたことでしょう」
このように、あなたと相手しか知らないエピソードや、季節の具体的な話題を一行加えるだけで、AIが書いた下書きが一気に「あなたからの手紙」に変わります。
これこそが、デジタル整理アドバイザーとして私が大切にしている「効率化と温かみの両立」です。
まとめ
今回は、GoogleのAI「Gemini」を使って、年末の挨拶メール作成を効率化する方法をご紹介しました。
要点は以下の通りです。
・メール作成の「悩み時間」をAIでゼロにする
・Geminiには「宛先」「雰囲気」「内容」を具体的に伝える
・AIの回答はそのまま使わず、必ず「確認」と「自分らしさ」をプラスする
これで、年末の忙しい時期でも、焦らずスマートに挨拶メールを送ることができますね。面倒な作業はデジタルに任せて、できた時間で温かいお茶でも飲みながら、一年の疲れを癒やしてください。
デジタル整理やパソコン操作で「これ、もっと楽にできないかな?」と思うことがあれば、ぜひらくらスタイルのブログをご覧ください。他にもたくさんの時短術をご紹介しています。
今日のひとこと
メールを作成したら、送信するタイミングにも気を使いたいですよね。Gmailには「送信日時設定」という機能があります。夜中に書いたメールでも、翌朝の9時に自動で送るように設定できるんです。これを使えば、相手の業務時間に合わせてスマートにメールを届けられますよ。
らくらスタイルは「日常をもっと楽に、楽しく」を目指して、ご相談内容に合わせてオーダーメイドのお手伝いをいたします。気軽にご相談ください。
次回の予告
明日のタイトルは
「紙の書類はGoogleドライブで「スキャン」して捨てる!スマホ1つでデスクを大掃除」
です。お楽しみに!
※内容が変更になった場合はご容赦ください。
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