こんにちは。デジタル整理&AI活用を支援しているらくらスタイルです。
「無料だから、とりあえず登録しておこう」
この一言、何回つぶやいてきたでしょうか。キャンペーンに応募するため、記事の続きを読むため、クーポンをもらうため。気づけば、名前も思い出せないサービスに自分の情報が預けっぱなし。
しかも厄介なのが、退会の方法が分かりにくいこと。設定画面の奥の奥、小さな灰色の文字で「退会はこちら」。見つけた頃には心が折れている。ありますよね。
でも、使っていないアカウントを放置するのは、空き家をそのままにしているのと似ています。誰も管理していない家は、いつの間にか誰かに使われる。デジタルの世界でも、同じことが起きます。
9月のデジタル棚卸しも終盤。今日は「もう使わないもの」との縁の切り方を整理していきます。
放置アカウントが危ない、たった2つの理由
理由1:情報漏洩の入り口になる
使っていないサービスでも、登録した情報はそのまま残っています。氏名、メールアドレス、住所、場合によっては電話番号も。
そのサービスがある日、攻撃を受けたとしたら。あなたが何年も開いていなくても、情報は流出します。しかも本人は気づかない。使っていないぶん、被害に気づくのが遅れるわけです。
昨日までパスワードの棚卸しをした方は、なおさら。鍵を強くしても、使っていない家が何十軒も残っていたら意味が薄れます。
理由2:静かにお金が出ていく
無料だと思っていたら、いつの間にか有料に切り替わっていた。これも定番。
先日、サブスクの見直しをテーマに書きましたが、アカウント整理はその続編みたいなもの。解約したつもりで、アカウント自体は残っていて課金が続いている、というケースも実際にあります。
まずは「どれだけあるか」を数える
部屋の片付けと同じで、全部出してみないと量が分かりません。とはいえ、記憶をたどるのは無理。機械に探してもらいましょう。
ステップ1:メールを検索して発掘する
これが一番早い方法。登録したサービスからは、必ず何かメールが届いているはずですから。
- Gmailやメールソフトの検索窓を開きます。
- 「ご登録ありがとうございます」と入力して検索します。
- 続けて「会員登録完了」「アカウントが作成されました」でも検索してみてください。
- 出てきたメールの送信元を、メモ帳やスプレッドシートに書き出していきます。
古い引き出しを開けたら、昔の会員証が大量に出てきた感覚。そのくらい見つかるはずです。
ステップ2:ブラウザの保存パスワード一覧を見る
- Chromeなら右上の点3つから「パスワードと自動入力」を開きます。
- 保存されているサイトの一覧がずらりと出ます。
- これが、あなたが実際にログインしたことのあるサービスの証拠一覧。
- 見覚えのない名前があったら、それが整理候補です。
ステップ3:他サービスと繋がっているものを確認
「Googleでログイン」「LINEでログイン」といったボタン、便利で使いがちですよね。あれを使ったサービスは、まとめて確認できます。
- Googleアカウントの「データとプライバシー」ページを開きます。
- 「Googleアカウントでのログインに使用しているサービス」という項目に、連携済みのサービスが並びます。
- 知らない名前、もう使っていない名前があれば、そこで連携を解除できます。
- Appleをお使いの方は、設定アプリの「Apple Account」から「サインインとセキュリティ」→「Appleでサインイン」で同様に確認可能。
ここでひとつ注意。連携を解除しても、そのサービスのアカウント自体は残ります。玄関の合鍵を返しただけで、部屋の契約は続いている状態。退会は別途必要です。
「捨てる・残す」の判断基準
全部を消す必要はありません。迷ったときの目安を作っておきましょう。
退会したほうがいいもの
- 1年以上ログインしていない。
- サービス名を見ても、何をするものか思い出せない。
- クレジットカード情報を登録した記憶がある。
- 住所や電話番号まで入力した通販サイトで、もう買う予定がない。
3番と4番は優先度が高め。情報の重さで判断するのが分かりやすいと思います。
残していいもの
- 年に数回でも確実に使っている。
- 購入履歴や保証書の代わりになっていて、あとから参照する可能性がある。
- 仕事の取引先や、公的な手続きに関わるもの。
- 退会すると、貯まったポイントやデータが消えて困るもの。
冷蔵庫の中身を捨てるときと同じ発想。「いつか使うかも」は基本的に使いません。でも、来週の予定が決まっているものは残す。
実際に退会する手順
退会ボタンの探し方にはコツがある
サービス側としては、できれば辞めてほしくない。だから退会リンクは分かりにくい場所に置かれがちです。悪意というより、まあ、商売ですね。
- まずログインします。退会はログイン状態でないとできないのが普通。
- 「設定」「マイページ」「アカウント情報」のいずれかを開きます。
- ページを一番下までスクロールします。だいたい最下部の小さな文字。
- 見つからない場合は、検索エンジンで「サービス名 退会」と調べるのが最速です。
4番、遠回りに見えて実は一番早い。公式のヘルプページが直接ヒットすることが多いので、迷ったら即検索を推奨します。
退会前にやっておくこと
- 保存したデータで必要なものがあれば、先に取り出しておきます。
- ポイントや残高が残っていないか確認。使い切れるなら使ってから。
- 購入履歴が必要な場合は、画面を保存するか印刷しておきます。
- 退会完了のメールは、念のため削除せず残しておくと安心。
一度退会すると、ほとんどの場合データは戻りません。引っ越しと同じで、出る前に荷物を確認。
退会できないサービスへの対処
まれに、退会機能が用意されていないサービスもあります。その場合の次善策。
- 登録情報を、差し支えない範囲で最低限の内容に書き換えます。
- クレジットカード情報が登録されていれば、必ず削除。
- メール配信設定をすべてオフにします。
- パスワードを、他では使っていない長くて複雑なものに変更しておきます。
完全な解決ではありませんが、リスクはかなり下がります。
個人情報の扱いについて知っておく
退会したのに、しばらくメールが届き続ける。そんな経験はありませんか。
事業者には、不要になった個人情報を消去する努力義務があります。とはいえ、法律上の保存義務がある取引記録などは、一定期間残ることも。このあたりの考え方は個人情報保護委員会のサイトに一般向けの説明があります。
気になる場合は、サービスの問い合わせ窓口に削除を依頼する。これも正当な権利です。
一度やったら、増やさない工夫
らくらスタイルとしては、毎年これをやるのは正直しんどい。だから入口で絞ります。
- 一度きりの登録には、専用の捨てアドレスを使う。Gmailなら、アドレスの「@」の前に「+shop」などを足すだけで別アドレスとして使えます。届いたメールは通常の受信箱に入るので、あとから絞り込みが簡単。
- 「Googleでログイン」を使えば、パスワードが増えません。連携の一覧で管理できるのも利点。
- 登録したら、その場でメモアプリに1行だけ記録。あとで探す手間が消えます。
- カード情報は、可能なら登録せず都度入力にする。面倒に感じますが、放置リスクを考えれば安いもの。
こうした「そもそも増やさない設計」の相談も日々いただいています。らくらスタイルのブログでは、新潟から全国のみなさまに向けて、こうしたデジタル整理の考え方を毎日お届け中。
まとめ
- 使っていないアカウントは、管理されていない空き家と同じ
- メールを「ご登録ありがとうございます」で検索すれば、一気に発掘できる
- ブラウザの保存パスワード一覧も、有力な手がかり
- Googleアカウントの連携解除と、サービスの退会は別物
- 退会前にデータとポイントの確認を忘れずに
- 退会ボタンが見つからないときは「サービス名 退会」で検索
今日は発掘だけで十分。リストを作って、眺めて、げんなりする。それが第一歩です。退会作業は、テレビを見ながらでもできますから。
今日のひとこと
Gmailの「+」付きアドレスは、どのサービスから情報が漏れたかを特定するのにも使えます。「abc+shopA@gmail.com」宛に見知らぬ広告が届いたら、そのサービスが情報を流した可能性あり、という具合。ちょっとした探偵気分。
アカウントを1つ減らすたび、管理する対象が1つ減ります。減った数だけ、頭が軽くなるはず。
らくらスタイルは「日常にもっと便利と、ワクワクを」を目指して、ご相談内容に合わせてお手伝いをいたします。気軽にご連絡ください
明日のタイトルは『散らかったメモ帳アプリの古いメモを削除して検索性をアップさせる』です。お楽しみに! ※内容が変更になった場合はご容赦ください。
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