こんにちは!デジタル整理アドバイザーの「らくらスタイル」です。
ここ数日で、「ダウンロード」フォルダ(11/5の記事)や「一時ファイル」(11/6の記事)といった「目に見えるゴミ」と「見えないゴミ」の大掃除、お疲れ様でした!
「これでスッキリした!」
「パソコンの空き容量も増えたはず!」
と喜んだのも束の間…。
「あれ?思ったより空き容量が増えていない…」
「フォルダを整理したのに、なんだかまだゴチャゴチャ感が抜けない」
なんてこと、ありませんか?
そのモヤモヤの原因、もしかしたらあなたのパソコンの中に潜む「見えない敵」のせいかもしれません。
その敵の名は、**「重複ファイル」**です。
完璧主義者としては、同じファイルが2つも3つも存在するのは許せない!
でも、根が「めんどくがり」だから、それを一つひとつ手作業で探すなんて、考えただけでもウンザリ…。
今日は、そんな「らくらスタイル」なあなたにぴったりの、この厄介な「重複ファイル」という敵を、”楽に” “簡単”に見つけ出して退治する「魔法の道具(フリーソフト)」をご紹介します。
なぜ「重複ファイル」は勝手に増えてしまうのか?
そもそも、どうして同じファイルがパソコン内のあちこちに生まれてしまうのでしょうか。
犯人は、多くの場合「過去の私たち自身」です…。
「念のためコピー」という名の増殖
「この報告書、修正するから念のためコピーして残しておこう」
「デスクトップにも置いて、ドキュメントフォルダにも保存して…」
こんな風に「念のため」で作ったコピーが、作業が終わった後もそのまま放置されていませんか?
「見積書(1).pdf」「見積書(2).pdf」や「最終版.docx」「最終版_ver2.docx」といったファイルが、その典型です。
ダウンロードの「うっかりミス」
Webから資料をダウンロードする際、「保存」ボタンを2回押してしまったり、以前ダウンロードしたことを忘れて、もう一度同じファイルをダウンロードしてしまったり。
「ダウンロード」フォルダは、こうした重複ファイルの温床になりがちです。
写真や動画の「多重取り込み」
スマートフォンから写真を取り込むとき。
「前回どこまで取り込んだか忘れたから、とりあえず全部もう一度インポートしちゃえ!」
これをやると、同じ写真がパソコン内に大量にコピーされてしまいます。
こうした「良かれと思って」や「うっかり」の積み重ねが、気づかないうちにハードディスクの容量を圧迫する「敵」を育ててしまっているのです。
手作業で探すのは「ムダ」の極み
「じゃあ、ファイル名で検索して、同じ名前のものを探せばいいのでは?」
そう考えるかもしれません。
ですが、「めんどくがり」な私から言わせれば、それは最も効率の悪い、”ムダの極み”とも言える作業です。
- ファイル名が違ったら見つけられない:「写真A.jpg」と「Photo_A.jpg」のように、中身は同じでも名前が違うファイルは、手作業では絶対に見つけられません。
- 膨大な時間がかかる:あなたのパソコンにある何万、何十万というファイル全てを、人間の目でチェックするのは不可能です。
こんな面倒な作業、私たちはやる必要はありません。
私たちが苦手な「単純作業」こそ、パソコンが最も得意とするところです。
「楽」をするために、賢い道具に頼りましょう!
PCの敵を退治!おすすめフリーソフト「AllDup」
そこでお勧めしたいのが、「重複ファイル検索ソフト」と呼ばれるものです。
これらはファイル名ではなく、ファイルの中身(ファイルサイズや内容データ)を直接比較して、「見た目や名前は違っても、中身が1バイト単位で全く同じ」というファイルを正確に探し出してくれます。
今回は、数あるソフトの中でも、高機能で、かつ無料で使える(フリーソフト)「AllDup」というツールをご紹介します。
AllDup
あわせて読みたいAllDup - Freeware zum Suchen und Löschen von Dateiduplikaten Kostenlose Software zum Finden und Löschen von doppelten Dateien auf Ihrem PC(※海外製のソフトですが、日本語の言語ファイルも利用可能です)
免責事項: フリーソフトのダウンロードやインストール、使用は、ご自身の責任において行ってください。「らくらスタイル」は、ソフトウェアの使用によって生じたいかなる損害についても責任を負いかねます。必ず公式サイトからダウンロードしてくださいね。
「AllDup」を使った「楽ちん」重複ファイル削除ステップ
「なんだか難しそう…」と不安になったパソコン初心者の方、ご安心ください。
基本的な使い方さえ覚えれば、これほど頼もしい味方はいません。
「らくらスタイル」流の「怖くない」使い方を、ステップごとにご紹介します。
ステップ1:検索する「場所」を絞り込む
まずは「AllDup」を起動します。(インストール不要のポータブル版も便利ですよ)
一番大切なのは、いきなりパソコン全体(Cドライブ丸ごと)を検索しないことです。
システムが使っている重要なファイルまで見つかってしまい、間違って消すとパソコンが動かなくなる危険があります。
「Source Folders」(検索対象フォルダ)の設定
- まずは、あなたが管理している「安全な場所」だけを指定します。
- おすすめは、「ドキュメント」フォルダ、または「ピクチャ」フォルダ、あるいは以前作った「デスクトップ避難所」フォルダなどです。
- 左側のフォルダツリーから、チェックしたいフォルダにチェックを入れましょう。
ステップ2:「検索方法」を設定する(ここがキモ!)
次に、画面上部の「Search Method」(検索方法)タブをクリックします。
「Search Criteria」(検索基準)の設定
- ここで、**「File Content」(ファイル内容)**にチェックが入っていることを確認してください。
- これこそが「中身で比較する」という、このツールの心臓部です。
- 「File Name」(ファイル名)や「File Size」(ファイルサイズ)も補助的に使えますが、「File Content」が最も重要です。
ステップ3:検索スタート!
設定はこれだけで十分です。
画面左上にある「Start Search」(検索開始)ボタンを押しましょう。
指定したフォルダ内のファイルが多いほど、検索には時間がかかります。
ここは「めんどくがり」の出番です。パソコンが頑張って働いてくれている間、私たちはコーヒーでも飲んで「楽」に待ちましょう。
ステップ4:結果の確認と「安全な」削除
検索が終わると、「Search Result」(検索結果)ウィンドウが開き、見つかった重複ファイルがグループごとに一覧表示されます。
- 「Group 1」「Group 2」…と表示され、同じグループ内のファイルは「中身が全く同じ」ということです。
- 例えば、Group 1に3つのファイルがあれば、「1つは本物、残り2つは不要なコピー」ということになります。
安全に削除するコツ
- 残すファイルを決める:まずは、各グループで「どれを1つ残すか」を決めます。(例:保存場所が一番分かりやすいもの、ファイル名が一番ちゃんとしているもの、など)
- 自動選択機能を使う:AllDupには「Select all files except the first file in each group(各グループの最初のファイル以外をすべて選択)」といった便利な自動選択機能があります。これを活用すると「楽」です。
- 削除を実行:削除したいファイルにチェックを入れたら、「Delete selected files」(選択したファイルを削除)ボタンを押します。
- いきなり完全削除しない!:「File Manager」ボタンの設定で、「Delete files permanently(完全に削除)」ではなく、「Move files to the Recycle Bin(ゴミ箱へ移動)」が選ばれていることを確認しましょう。万が一、必要なファイルまで消してしまっても、ゴミ箱から元に戻せるので安心です。
この作業だけで、数GB(ギガバイト)単位で空き容量が復活することも珍しくありません。
完璧主義者も満足のスッキリ感が得られるはずです!
AI時代でも「重複ファイル」は生まれる
最近はAI(人工知能)が、デジタル整理を手伝ってくれるようになりました。
例えば、AIが写真や文書を自動で分類してくれたりしますよね。
しかし、AIがいくら賢くなっても、「うっかり同じファイルを2回保存する」という私たち人間の行動までは、なかなか防げません。
むしろ、AIで画像を生成したりすると、「ちょっとだけ違うバージョン」を大量に保存してしまい、新たな「重複予備軍」を生み出す可能性もあります。
「中身が1バイトも違わず同じ」というファイルを探し出す、地道で正確な作業。
これは、今のところAIより「AllDup」のような専用ツールの方が得意な分野です。
賢い道具に「楽」をさせてもらい、私たちは「どの写真がお気に入りか」「どの文書が最終版か」という、「人間にしかできない判断」に集中しましょう。
(らくらスタイルのブログトップでも、そうした「判断」のヒントを色々ご紹介しています)
まとめ
あなたのパソコンに静かに溜まり続ける「重複ファイル」は、空き容量を圧迫する見えない敵です。
- 「念のためコピー」や「うっかり」で、重複ファイルは勝手に増殖します。
- 手作業で探すのは時間のムダ。「らくらスタイル」流は、道具に頼ります。
- 「AllDup」などのフリーソフトを使えば、「ファイルの中身」で比較してくれます。
- 【重要】 検索はまず「ドキュメント」など安全な場所から。削除は「ゴミ箱へ移動」で安全に。
完璧主義者としてスッキリさせたいけれど、面倒なのは嫌。
そんなジレンマを解決してくれるのが、こうした「賢いフリーソフト」です。
週末に一度、あなたの「ドキュメント」フォルダだけでもスキャンしてみませんか?
想像以上の「お宝(=空き容量)」が見つかるかもしれませんよ。
今日のひとこと
Googleが提供する「Google One」アプリ(ストレージ管理サービス)でも、AIを活用して「重複している写真」や「ピンボケ写真」を見つけて、削除を提案してくれる機能が強化されています。
クラウド上もパソコンの中も、AIがお掃除を手伝ってくれる時代。
「面倒な検索」はAIやツールに任せ、「削除する勇気」だけを私たちが持つ。
それが、これからの「楽で楽しい」デジタル整理の形かもしれませんね。
らくらスタイルは新潟を拠点に活動していますが、オンラインでのご相談も全国から承っております。
らくらスタイルは「日常をもっと楽に、楽しく」を目指して、ご相談内容に合わせてオーダーメイドのお手伝いをいたします。気軽にご相談ください。
明日のタイトルは
「もう使ってないアプリは即アンインストール!PCを身軽にする手順」
です。お楽しみに!
※内容が変更になった場合はご容赦ください。
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