こんにちは、デジタル整理アドバイザーの「らくらスタイル」です。
あなたのパソコンのデスクトップ、今どんな状態ですか?
「昨日作ったはずのWordファイルが見つからない…」
「アイコンだらけで、目がチカチカする」
「『あとで整理する』と心に決めて置いたファイルが、気づけば画面の半分を占領している…」
もし、そんな状態だとしたら。
それは、あなたが「だらしない」からでは決してありません。
それは、デスクトップを「物置」として使うという、ほんの少しの「習慣」が積み重なった結果にすぎないのです。
実はそれ、毎日の作業効率に大きなブレーキをかけているかもしれません。
ファイルを探す数秒、数十秒。
それが毎日積み重なると、1年でどれほどの時間ロスになるでしょうか。
「分かってはいるけど、片付けるのが面倒で…」
その気持ち、痛いほど分かります。
何を隠そう、この「らくらスタイル」は、完璧主義者でありながら、根はものすごい面倒くさがり。
だからこそ、「どうすればもっと楽に、快適になるか」を追求するのが得意なんです。
面倒くさがりな私たちが、最小限の努力で、常にスッキリした「最高の作業場」を維持する方法。
それこそが、今回ご紹介する**「デスクトップに置くのは3種類だけ」**という、シンプルなルールなんです。
なぜデスクトップが散らかるとダメなのか?
「別にファイルが探し出せれば、散らかっていてもいいのでは?」
そう思うかもしれません。
ですが、散らかったデスクトップには、私たちが思う以上に多くの「見えないコスト」が隠れています。
それは「作業台」ですか? それとも「物置」ですか?
少し想像してみてください。
あなたが料理をしようとしています。
その時、キッチンの作業台(まな板を置くスペース)に、調味料のボトル、昨日使ったお皿、読みかけの雑誌、郵便物などが散乱していたらどうでしょう?
「まず、これを片付けないと…」と、料理を始める前に余計な手間がかかりますよね。
集中力も削がれてしまいます。
パソコンのデスクトップも、これと全く同じです。
デスクトップは、ファイルを「保管する場所(物置)」ではなく、今から行う作業の「道具や材料を広げる場所(作業台)」であるべきなのです。
面倒くさがり屋こそ「探す手間」を嫌う
面倒くさがりな「らくらスタイル」は、とにかく「探す」という行為が嫌いです。
「あれ、どこに置いたかな?」と考える時間こそ、最大の無駄だと感じるからです。
だからこそ、デスクトップ(作業台)は常に何もない状態にしておき、必要なものだけが瞬時に取り出せる仕組みを作りたいのです。
その「仕組み」こそが、これからご紹介する3つのフォルダ(分類)です。
デスクトップに置くことを許された「3つの分類」
私たちがデスクトップに置いても良いと許可するものは、たったの3種類。
それ以外は、一切置いてはいけません。
- ショートカット (よく使う道具への「近道」)
- 「作業中」フォルダ (今まさに使っている「材料」)
- 「一時保管」フォルダ (とりあえずの「避難所」)
「え、たったこれだけ?」
はい、これだけです。
具体的に、これらの「正体」と「作り方」を見ていきましょう。
ルール1:道具箱としての「ショートカット」
まず一つ目は「ショートカット」です。
これは、ファイルそのものではなく、よく使うソフト(アプリ)やフォルダへ瞬時に飛ぶための「近道アイコン」です。
ショートカットは「本物」ではない
パソコンが苦手な方は、「デスクトップのアイコンを消したら、ソフトが消えてしまうのでは?」と不安に思うかもしれません。
ご安心ください。
ショートカットアイコンには、たいてい左下に小さな「矢印」が付いています。
これは「本体は別の場所にありますが、ここから飛べますよ」という印です。
たとえるなら、本体のソフトが「家」だとしたら、ショートカットは「家の場所が書いてある地図」や「合鍵」のようなもの。
この地図(ショートカット)を捨てても、家(ソフト本体)がなくなることはありません。
何をショートカットにするべきか?
ここに置くのは、「あなたが毎日必ず使うもの」だけ厳選します。
- Google Chrome や Microsoft Edge などのブラウザ
- Outlook や Gmail などのメールソフト
- Excel や Word (もし毎日使うなら)
- あなたが毎日開く、特定の業務システムなど
これだけです。
たまにしか使わないソフトのショートカットは、デスクトップに置く必要はありません。
(Windowsならスタートメニュー、MacならLaunchpadから起動すれば十分ですよね)
ステップ1:不要なショートカットを削除する
今、デスクトップに「これは毎日使わないな」というショートカットがあれば、思い切って削除(ゴミ箱へ)してみましょう。
本体は消えませんので、安心してください。
ステップ2:必要なショートカットだけを置く
もし、毎日使うのにショートカットがない場合は、新しく作りましょう。
Windowsの場合、スタートメニューからそのソフトのアイコンを探し、デスクトップまでドラッグ&ドロップ(クリックしたまま引っ張ってくる)すれば、簡単に作れることが多いです。
※ショートカットの詳しい作り方が不安な方は、Microsoftの公式ページなどで確認すると、より安心ですね。
Windows でデスクトップ ショートカットを作成する (Microsoft サポート)
ルール2:現在の作業場「作業中」フォルダ
二つ目。これが「作業台」の主役です。
デスクトップに、新しく「フォルダ」を1つだけ作ります。
ステップ1:「作業中」フォルダを作成する
デスクトップの何もないところで右クリックし、「新規作成」から「フォルダー」を選びます。
名前は、ズバリ**「作業中」**(あるいは「WIP(Work In Progressの略)」)と付けましょう。
ステップ2:「今」の仕事は、すべてここに入れる
このフォルダは、「今、まさに手を動かしているプロジェクト」に関するファイルをすべて入れる場所です。
たとえば、「A社への提案書」を作るという作業をしているなら、
- 提案書のWordファイル
- 参考にする過去のExcelデータ
- 提案書に貼り付ける画像ファイル
- A社から送られてきたPDFの資料
これらすべてを、「作業中」フォルダの中に(必要ならさらにサブフォルダを作って)入れます。
ポイントは、デスクトップにファイルを直接置かないことです。必ずこの「作業中」フォルダの中に入れます。
このフォルダが「楽」を生み出す理由
「最初から『ドキュメント』フォルダに保存すればいいのでは?」
そう思うかもしれません。
しかし、面倒くさがりな私たちは、「ドキュメント」フォルダの中の、さらに「A社」フォルダの中の「2025年」フォルダの中の…と、階層をたどるのすら面倒に感じてしまいます。
だから、「今」やっている作業は、一番アクセスの良い「デスクトップ」という作業台に置きたい。
でも、散らかしたくない。
その両方を叶えるのが、この「作業中」フォルダなのです。
ステップ3:プロジェクトが終わったら「引っ越し」
そして、ここが最も重要です。
その「A社への提案書」の仕事がひと段落したら、「作業中」フォルダの中身を、丸ごと「ドキュメント」フォルダなどの本来の保管場所へ引っ越しさせます。
作業が終われば、作業台(デスクトップ)はキレイに片付ける。
料理が終わったら、鍋や材料を片付けるのと同じです。
これで、デスクトップはまたスッキリした状態に戻ります。
ルール3:とりあえずの避難所「一時保管」フォルダ
さて、三つ目です。
完璧主義者であろうとしても、現実はそううまくいきません。
「これは、どのプロジェクトにも属さないな…」
「あとでちょっと見るだけの、Webからダウンロードした画像」
「とりあえずデスクトップに保存しちゃったスクリーンショット」
そんな「行き場のないファイル」が、デスクトップ散らかりの真犯人です。
そこで、面倒くさがりのための「逃げ道」を用意します。
ステップ1:「一時保管」フォルダを作成する
「作業中」フォルダと同じように、デスクトップに**「一時保管」**(あるいは「TEMP」)という名前のフォルダをもう一つ作ります。
ステップ2:「迷ったら」ここへ放り込む
ファイルや画像を保存する時、「うーん、これはどこに保存しよう…」と5秒以上迷ったら、何も考えずにこの「一時保管」フォルダに放り込みます。
これが、面倒くさがりな私たちが挫折しないための、超重要なハックです。
「どこに保存すべきか」と考えるストレスから、自分を解放してあげるのです。
デスクトップに直接置くのだけは、絶対に避けてください。
ステップ3:【最重要】「一時保管」は定期的に空にする
ただし、このフォルダは「避難所」であって、「永住の地」ではありません。
たとえるなら、玄関の「郵便受け」です。
郵便受けにチラシや手紙を溜めっぱなしにはしませんよね?
この「一時保管」フォルダは、**「週に一度、必ず空にする」**というルールを自分と約束してください。
- 毎週金曜日の仕事終わりに、このフォルダの中身をチェックする。
- 必要なファイルは、正式な保管場所(ドキュメントなど)へ移動させる。
- 不要なファイルは、迷わずゴミ箱へ捨てる。
これさえ守れば、「一時保管」フォルダが無法地帯になることを防げます。
「らくらスタイル」がこの方法を推す理由
デスクトップに置くのは、
- ショートカット(厳選された道具)
- 「作業中」フォルダ(今の仕事)
- 「一時保管」フォルダ(郵便受け)この3種類だけ。
このルールを守るだけで、あなたのデスクトップは劇的に変わります。
思考のノイズが消える
デスクトップがスッキリしていると、パソコンを開いた瞬間に「さて、やるか」と、今やるべき「作業中」フォルダの仕事にスッと集中できます。
目から入る余計な情報(ノイズ)がないだけで、人間の集中力は驚くほど変わるのです。
「片付け」が「仕組み」に変わる
「週末にまとめてデスクトップを片付けよう…」というのは、結局面倒でやりません。
そうではなく、「作業が終わったら引っ越し」「迷ったら一時保管」「金曜日に一時保管を空にする」という**「仕組み(ルール)」**にしてしまう。
面倒くさがり屋は、「気合」や「根性」で片付けるのではなく、「仕組み」で楽にキレイを維持するべきです。
これぞ「らくらスタイル」が目指す、スマートなデジタル整理です。
新潟で考える、これからの「楽」
私はここ新潟で、日々どうすればパソコンやITともっと楽に付き合えるかを考えています。
最近は便利なAI(人工知能)も増えていますが、どんなにAIが賢くなっても、私たち自身の「作業台」が散らかっていては、その真価は発揮できません。
まずは、基本の「キ」であるデスクトップから。
これが、未来の「楽」に繋がる確実な一歩です。
もっと詳しいご相談や、あなた専用の整理術が知りたい方は、らくらスタイルのブログ(https://rakura.net/blog/)もぜひご覧ください。
💻 まとめ
あなたの「作業台」であるデスクトップを、最高の状態に保つための3つのルールです。
- 1. 置いていいのは「ショートカット」だけ。
- ただし、毎日使う厳選したもののみ。ファイルやフォルダを直接置かない。
- 2. 「作業中」フォルダを1つ作る。
- 今やっている仕事のファイルは、すべてここに入れる。仕事が終われば、丸ごと引っ越しさせる。
- 3. 「一時保管」フォルダを1つ作る。
- 保存場所に迷ったファイルは、すべてここに放り込む。ただし「週に一度」必ず空にする。
たったこれだけです。
騙されたと思って、今日からぜひ試してみてください。
明日の朝、パソコンを開いた時の「気分の良さ」に驚くはずですよ。
💡 今日のひとこと
デスクトップを整理していると、たくさんのウィンドウ(画面)を開いていて、「あ、デスクトップが見たいのに!」となること、ありませんか?
そんな時、Windowsならキーボードの [Windows] キーを押しながら [D] のキーを押してみてください。
一瞬で全てのウィンドウが最小化され、デスクトップが表示されます。
もう一度押すと、元通り。
知っていると「楽」ができる、便利な小技です。
らくらスタイルは「日常をもっと楽に、楽しく」を目指して、ご相談内容に合わせてオーダーメイドのお手伝いをいたします。気軽にご相談ください。
明日のタイトルは
「【週末チャレンジ】無法地帯になってない?「ダウンロード」フォルダを空にするための仕分けルール」
です。お楽しみに!
※内容が変更になった場合はご容容赦ください。
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