こんにちは。デジタル整理&AI活用を支援しているらくらスタイルです。
仕事中、受信トレイに見慣れないアルファベットの件名が飛び込んできて、ドキッとした経験はありませんか。
「うわ、英語だ……」
その瞬間、思考停止。とりあえず内容をコピーして、翻訳サイトにペースト。意味がわかって一安心。そんな流れ、よくありますよね。私も英語は得意ではないので、翻訳ツールがないと仕事になりません。というか、翻訳ツールがあっても冷や汗をかきながら読んでいます。
でも、ふとこんな不安がよぎることはないでしょうか。
「このメール、会社の内部事情が書いてあるけど、ネット上の翻訳サイトに入れて大丈夫なんだっけ?」
無料の翻訳ツールは魔法のように便利ですが、タダほど怖いものはないとも言います。入力したデータがどこかに漏れたり、AIの学習に使われてしまったりするリスクはないのか。今日はそんな「翻訳ツールの安全性」について、パソコンが苦手な方でもわかるように、そして明日から安心して楽に使えるように解説していきます。
結論から言うと「使い分け」が正解です
いきなり結論ですが、Google翻訳と生成AI(ChatGPTやGeminiなど)、どちらが絶対的に安全で優れているかというと、実は「状況による」というのが正直なところです。
どっちつかずな答えで申し訳ありません。でも、これには理由があります。それぞれのツールには「得意なこと」と「苦手なこと」、そして「セキュリティの仕組み」に違いがあるからです。
この違いさえ知っておけば、怖いものはありません。包丁とハサミを使い分けるように、翻訳ツールも使い分ければいいんです。
まずは、それぞれの特徴を「性格」に例えて見ていきましょう。
Google翻訳:真面目な直訳タイプ
昔からあるGoogle翻訳。最近は精度もすごく上がっていますよね。
彼は「単語の意味」に忠実です。辞書を片手に、一生懸命日本語にしてくれる真面目な学生さんのようなイメージ。
Webサイト全体を翻訳したり、短い文章をサクッと確認したりするには最強のツールです。操作もシンプルで、何も考えずに使えるのが最大のメリットでしょう。
生成AI:空気を読む秘書タイプ
一方、ChatGPTやGeminiなどの生成AI。
彼らはただ訳すだけじゃありません。「文脈」や「背景」を理解しようとします。「このメールは取引先への謝罪だから、少し丁寧な言葉遣いにしよう」といった、人間のような気遣いができるのが特徴です。
翻訳だけでなく、「このメールへの返信文も英語で作って」と頼めば、そのまま使える文章を書いてくれます。まさに優秀な秘書ですね。
でも、どちらも「無料版」を使う場合、セキュリティ面で注意しなければならない共通点があります。
「無料」の対価はあなたのデータかもしれません
ここが一番重要なポイントです。
多くの無料Webサービスは、私たちが入力したデータを「サービスの品質向上」のために利用することがあります。
具体的に言うと、あなたがGoogle翻訳や無料版のChatGPTに入力した「未発表の新商品の企画書」や「社外秘の会議メール」が、AIの学習データとして使われてしまう可能性があるのです。
もしそうなったらどうなるか。
将来、全く関係ない誰かがAIに質問した時、AIが「そういえば、こんな企画がありましたよ」と、あなたの会社の機密情報をポロっと喋ってしまう……なんていうSF映画のような事態が、理論上は起こり得るわけです。
「えっ、じゃあ仕事で使っちゃダメなの?」
そう思いますよね。でも安心してください。完全にダメなわけではありません。「学習させない設定」や「入力する情報の工夫」で、リスクは限りなくゼロに近づけられます。
生成AIを「安全」に使うための設定術
実は、生成AIの方がセキュリティの設定は柔軟にできることが多いです。特に仕事で使うなら、ここだけは押さえておきたい設定があります。
ChatGPTの場合:学習機能をオフにする
ChatGPTには、入力した会話を学習に使わせない設定があります。これをしておけば、入力したデータは一定期間後に削除され、AIの賢さを上げるための材料にはされません。
手順
- ChatGPTの画面左下にある自分のアイコンをクリックします。
- メニューから「設定」を選びます。
- 「データ制御」という項目を探してクリックします。
- 「チャット履歴とトレーニング」というスイッチを「オフ」にします。
これだけで、かなり安全性が高まります。Gemini(Googleの生成AI)の場合も、有料プランのGoogle Workspaceなどを通じて利用すると、データが学習に使われない設定になっている企業が多いですね。
もし会社で契約しているなら、システム管理者に「私の使っているAIは学習されない設定になっていますか?」と一度聞いてみるのが一番確実で楽な方法です。
Google翻訳を安全に使うには?
Google翻訳の無料版(Webブラウザで使うもの)の場合、入力したデータはGoogleのサービス向上のために利用される可能性があります。これは利用規約にも書かれていることです。
「じゃあ設定でオフにできないの?」
残念ながら、無料のWeb版Google翻訳には、わかりやすい「学習オフ」のスイッチはありません。Googleはセキュリティに巨額の投資をしているので、情報がそのまま外部に漏れることはまずありませんが、「Google側にはデータが渡る」と考えておいた方が無難です。
なので、Google翻訳を使う時は、ツール側の設定ではなく、私たち人間の「使い方」でカバーする必要があります。
らくら流!「アナログ匿名化」テクニック
私が普段やっている、一番確実で楽なセキュリティ対策をご紹介します。
それは、翻訳ツールに入力する前に、「ヤバい情報」だけ手動で書き換えるという方法です。
ハイテクなツールを使うのに、やることは超アナログ。でも、これが最強なんです。
固有名詞は「記号」にする
例えば、こんな英語メールが来たとします。
Regarding the secret project “Project-X” with Tanaka-san…
(田中さんとの極秘プロジェクト「プロジェクトX」についてですが……)
これをそのまま翻訳ツールに入れるのは、ちょっと怖いですよね。「Project-X」や「Tanaka-san」という固有名詞が含まれているからです。
そこで、入力する前にこう書き換えます。
Regarding the secret project “A” with Mr.B…
「Project-X」を「A」に、「Tanaka-san」を「Mr.B」に置き換えました。
これなら、たとえデータが見られたとしても「AとかBって何のこと?」となって、中身はバレません。
翻訳結果が出た後に、脳内で「AはプロジェクトXだな」と戻して読めばいいだけです。
置き換えのコツ
- 人名 → 「Aさん」「担当者」
- 会社名 → 「A社」「取引先」
- プロジェクト名 → 「案件A」「例の件」
- 具体的な金額 → 「○○円」「予算」
この「ひと手間」を加えるだけで、どんな翻訳ツールでも安心して使えるようになります。面倒くさがりな私ですが、この作業だけは「安心料」だと思ってやっています。慣れれば数秒で終わりますからね。
どっちを使う?シーン別のおすすめ活用法
セキュリティの話を踏まえた上で、実際に仕事でどう使い分けるのが一番「楽」なのか。私の使い分けルールを公開します。
1. 単語や短い文の意味を知りたい時
おすすめ:Google翻訳
「Inquiry」ってどういう意味だっけ?
「ASAP」ってなんだ?
こういう単語レベルや、1行だけの短い文なら、Google翻訳が圧倒的に早いです。ブラウザの拡張機能を入れておけば、選択するだけで訳が出ますからね。ここに機密情報が含まれていなければ、迷わずGoogle翻訳を使いましょう。
2. 長文メールをざっくり理解したい時
おすすめ:生成AI(ChatGPTやGemini)
長いメールが来ると、読むだけで疲れますよね。そんな時は生成AIにこうお願いします。
「この英語メール、要点だけ3行で日本語にまとめて」
全文を訳させるのではなく「要約」させるんです。これ、すごく時短になります。翻訳された長い日本語を読むのも意外と大変ですから。
もちろん、先ほどの「アナログ匿名化」で固有名詞を伏せるのを忘れずに。
3. 返信メールを書きたい時
おすすめ:生成AI(ChatGPTやGemini)
ここが生成AIの真骨頂です。
英語のメールに返信する時、自分で英語を考えるのは大変です。Google翻訳で「日本語→英語」にするのもいいですが、どうしても「翻訳調」の不自然な英語になりがちです。
生成AIなら、こんな風にお願いできます。
「以下のメールに対して、了承した旨と、来週の火曜日に会議をしたいという内容で、ビジネスライクな英語の返信文を作って」
すると、相手のメールのトーンに合わせた、自然で失礼のない英語メールを一瞬で作ってくれます。
私はこれを使い始めてから、英語メールへの返信にかかる時間が10分の1になりました。本当に、楽です。
さらに上を目指すなら「DeepL」も検討を
もし、あなたが日常的に大量の翻訳をする仕事をしているなら、DeepL(ディープエル)というツールもおすすめです。
翻訳の精度が非常に高く、日本語の文章がすごく自然なんです。「あれ、これ人間が訳した?」と思うレベルです。
そしてDeepLには「DeepL Pro」という有料版があります。
有料版の最大の特徴は「データセキュリティ」です。Pro版で翻訳したテキストは、サーバーに保存されず、学習にも使用されません。つまり、機密情報をそのまま放り込んでも安全だということです。
会社で導入してくれるなら、これが一番「楽」で「安全」な選択肢かもしれません。一度上司に相談してみる価値はありますよ。
詳しくは公式サイトを見てみてください。
まとめ:ツールに振り回されず、手綱を握ろう
今日の話をまとめます。
- Google翻訳:手軽さNo.1。単語や短い文に最適。でも機密情報はそのまま入れない。
- 生成AI:文脈理解が得意。要約や返信作成に便利。設定で「学習オフ」にするのが鉄則。
- 最強の対策:固有名詞を「A」や「B」に書き換える「アナログ匿名化」なら、どのツールでも安全。
- 有料ツール:DeepL Proなどはセキュリティが保証されているので、頻繁に使うなら検討を。
AIや翻訳ツールは、あくまで私たちの仕事を楽にするための「道具」です。
道具に使われるのではなく、私たちが道具の特徴を理解して、うまく使いこなす。そうすれば、英語のメールも怖くありません。
「英語だ、めんどくさいな」
から
「AIにお願いして、サクッと終わらせてコーヒーでも飲もう」
へ。
そんな風に、皆さんの仕事が少しでも楽になれば嬉しいです。
他にも、デジタル整理に関する悩みがあれば、いつでもブログを覗いてみてくださいね。
今日のひとこと
Chromeブラウザを使っている方は、右クリックで「日本語に翻訳」を選ぶとページ全体が翻訳されますが、あれもGoogle翻訳の機能です。ページ内に社外秘情報が表示されている社内システムなどで使う時は、念のため注意してくださいね。便利すぎてついつい忘れがちなので!
らくらスタイルは「日常をもっと楽に、楽しく」を目指して、ご相談内容に合わせてお手伝いをいたします。気軽にご連絡ください。
明日のタイトルは
「週末の整理整頓:AIとの会話履歴、定期的に消すべき?残すべき?」
です。お楽しみに! ※内容が変更になった場合はご容赦ください。
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