パソコンのデスクトップ画面、ふと見ると「スクリーンショット (1).png」「キャプチャ 2024-11-16…」といったファイルで埋め尽くされていませんか?
「Webサイトのこの部分だけ、メモ代わりに撮っておこう」
「エラー画面が出たから、とりあえず保存しておこう」
「オンライン会議の資料を、パシャリ」
カシャッ。また一枚、デスクトップにファイルが追加される。
便利だからこそ、ついつい多用してしまうスクリーンショット(画面キャプチャ)。
気がつけば、大切な「作業机」であるはずのデスクトップが、いつ撮ったかも分からない画像の「ゴミ捨て場」のようになってしまっている…。
「ああ、また散らかってる…」と小さなストレスを感じながらも、「あとで整理しよう」と見て見ぬフリ。
その状態、実はあなたの集中力や仕事の効率を、静かに、しかし確実に奪い続けているかもしれません。
こんにちは。AIやITを活用して、面倒なデジタル業務やデータを整理するデジタル整理アドバイザー「らくらスタイル」です。
何を隠そう、私自身も「完璧」に整理整頓されていないと気が済まないのに、根はものすごく「めんどくさがり」。
だから、デスクトップに「無秩序」にファイルが増えていく状態は、絶対に避けたいのです。でも、スクリーンショットを撮るたびに「保存場所」をいちいち選ぶのも、それはそれで最高に面倒ですよね。
このジレンマ、実は「パソコンの初期設定」が原因なんです。
今日は、この「デスクトップが自動で散らかる」という呪縛から解放され、二度とスクリーンショットでデスクトップを汚さないための、究極に「楽」な設定変更術をお話しします。
なぜ、デスクトップは「スクショ置き場」になってしまうのか?
あなたがズボラだからではありません。
WindowsでもMacでも、多くのパソコンの「初期設定(デフォルト)」が、スクリーンショットの自動保存先を「デスクトップ」に指定しているからです。
パソコンメーカーは、ユーザーが「撮った画像をすぐに見つけられるように」という親切心で、一番目立つデスクトップを保存先にしてくれています。
しかし、11月3日の記事でも熱く語りましたが、「らくらスタイル」にとって、デスクトップは「聖域」であり「作業机」です。
作業机の上に、メモ書きの紙切れを何百枚も放置しますか? しませんよね。
「デスクトップに置いていいのは3つだけ!」と決めた、あのルールは、スクリーンショットとて例外ではないのです。
昨日の記事(11月15日)では、「ドキュメント」フォルダを「聖域化」する方法をお話ししました。今日はその「デスクトップ編」であり、「スクリーンショット」という特定のファイル形式に特化した対策です。
スクリーンショットは「書類」ではなく「一時的な素材」
ここが重要なポイントです。
スクリーンショットは、「20241116_A社_見積書.pdf」のような、永続的に保管すべき「完成した書類」ではありません。
その多くは、
- 誰かに何かを伝えるための「素材」
- 一時的に覚えておくための「メモ」
- ブログ記事などに貼り付けるための「部品」
です。
つまり、「作業が終われば不要になる」か、あるいは「別の場所(例:99_一時保管)に移動すべき」一時的なデータなのです。
そんな一時的なデータに、パソコンの「一等地」であるデスクトップを占領されていては、本当に大事な「今、作業中のファイル」が埋もれてしまいます。
めんどくさがりだからこそ、この「探す」という無駄な時間を発生させたくない。
だから、私たちはパソコンの「初期設定」に逆らい、「スクリーンショットが自動的に“あるべき場所”へ保存される」ように、設定を変更する必要があるのです。
実践!スクリーンショットの自動保存先を変更する手順
「設定変更」と聞くと、「難しそう…」と身構えてしまうパソコン初心者の方もご安心ください。
誰でも簡単に、数クリックで完了する手順を、OS別(WindowsとMac)に、これ以上ないくらい丁寧に解説します。
【Windows 10 / 11 の場合】
Windowsのスクリーンショットの撮り方は、実はいくつか方法があり、それぞれ設定場所が異なるので少し注意が必要です。
方法1:PrintScreen(PrtScn)キーで「OneDrive」に自動保存する
もしあなたが、Microsoftのアカウントを持っていて「OneDrive(ワンドライブ)」を使っているなら、これが一番「楽」で、最もおすすめです。
(OneDriveについては、11月21日の記事で詳しく解説しますね!)
- タスクバー(画面下の帯)の右側にある、**雲のマーク(OneDrive)**をクリックします。
- 開いたウィンドウの右上にある**歯車アイコン(設定)**をクリックし、「設定」を選びます。
- 新しいウィンドウが開いたら、「同期とバックアップ」タブ(または「バックアップ」タブ)を選びます。
- 「作成したスクリーンショットを OneDrive に自動的に保存する」という項目があります。
- ここのチェックボックスをONにします。
たったこれだけです。
これ以降、キーボードの PrintScreen キーを押すと、デスクトップではなく、自動的に「OneDrive」フォルダの中の「画像」→「スクリーンショット」フォルダに、画像が保存されるようになります。
デスクトップは汚れません。それどころか、自動でクラウドにバックアップまで取ってくれるのです。完璧で、しかも「楽」ですよね。
方法2:「切り取り & スケッチ」(Windows + Shift + S)の保存先は…?
「PrintScreen キーだと全画面になっちゃうから、Windows + Shift + S キーで、範囲選択して撮ってるよ」
という方も多いでしょう。
(私もこのショートカットキーを多用しています)
この方法で撮った画像は、実は「自動では」保存されません。
「クリップボード(パソコン内の一時的な記憶場所)」にコピーされるだけです。
Windows+Shift+Sを押して範囲を選択すると、画面右下に「切り取り領域がクリップボードに保存されました」という通知が出ます。- この通知をクリックします。
- 「切り取り & スケッチ」アプリが起動し、画像が表示されます。
- 右上の「保存」アイコン(フロッピーディスクの形)を押します。
- ここで「保存場所」を聞かれます!
そう、この機能を使っている人は、毎回「手動で」保存場所を選ぶ必要があるのです。
「え、面倒…」と思いましたか?
でも、思い出してください。めんどくさがりな私たちが「デスクトップ」を選んでしまうから、散らかるのです。
ここで、毎回意識的に「あるべき場所」を選ぶことが、デスクトップを「聖域」に保つためのトレーニングになります。
【Mac の場合】
Macは、Windowsよりもこの設定変更が、非常に「楽」に行えます。
方法1:ショートカットキー(Command + Shift + 5)で設定する
Macでスクリーンショットを撮る標準的な方法は Command + Shift + 3(全画面)や Command + Shift + 4(範囲選択)ですが、保存先を変更するなら、このショートカットキーを使います。
- キーボードで、
Command+Shift+5の3つを同時に押します。 - 画面下部に、スクリーンショット用の黒いコントロールバー(操作パネル)が表示されます。
- そのバーの中にある「オプション」をクリックします。
- 一番上に「保存先」というメニューがあります。(初期設定は「デスクトップ」になっています)
- ここをクリックし、保存したい場所を選びます。「その他の場所…」から、自分で作ったフォルダを指定することも可能です。
たったこれだけです。
一度ここで保存先を変更すれば、次回以降 Command + Shift + 3 や 4 で撮影したスクリーンショットも、すべて自動で「変更後の場所」に保存されるようになります。
デスクトップには、もう二度と保存されません。素晴らしいですよね。
方法2:ターミナル(上級者向け)で設定する
もし「オプション」メニューが見当たらない古いOSを使っている場合などは、「ターミナル」という黒い画面(CUI)から設定することもできますが、パソコン初心者の方にはお勧めしません。Command + Shift + 5 の方法で、ほぼ解決するはずです。
外部リンク:Apple サポート – Mac でスクリーンショットを撮る方法
最適解はどこ?「スクリーンショット」フォルダの理想の住所
さて、設定変更の方法は分かりました。
では、肝心の「どこを新しい保存先にするか?」という問題です。
完璧主義な心を満たしつつ、めんどくさがりの私たちでも管理できる、理想の「住所」はどこでしょうか。
「らくらスタイル」が推奨する「最適解」は、2つあります。
最適解1:クラウドストレージの「スクリーンショット」フォルダ(推奨)
これが、先ほどWindowsの例で挙げた OneDrive(ワンドライブ)の「画像/スクリーンショット」フォルダに保存する方法です。
Macの場合も、DropboxやGoogle Driveを使っているなら、それらの同期フォルダ内に「スクリーンショット」フォルダを作り、そこを指定するのが最強です。
なぜ最強なのか?
- デスクトップが汚れない。(第一目的の達成)
- 自動でバックアップされる。(PCが壊れても安心)
- 他のデバイス(スマホなど)と自動で同期される。(PCで撮ったスクショを、数秒後にスマホからLINEで送る、などが可能に!)
- 「ピクチャ(画像)」フォルダの中にまとまるので、管理しやすい。
これぞ、デジタル整理の「楽」と「安心」を両立する、現代の最適解です。
らくらスタイル(新潟)のお客様にも、この「クラウド連携」は、AI活用と並んで最初にお勧めする設定の一つです。
最適解2:「一時保管」フォルダ内に専用の場所を作る
「クラウドは使っていない」「ローカル(PC本体)で完結させたい」
という場合は、この方法が良いでしょう。
11月11日の記事で、「とりあえず保存」を受け止める「99_一時保管」フォルダを作りましたよね。
スクリーンショットも、その多くは「一時的な素材」です。
であれば、この「一時保管」フォルダの中に、専用の部屋を作ってあげるのが理にかなっています。
【一時保管フォルダ内の例】
ドキュメント
...99_一時保管(1階層目:一時トレー)
スクリーンショット(← ココ!)- (ここに、日付順で
キャプチャ.pngなどが自動保存されていく)
この方法のメリットは?
- デスクトップが汚れない。(OK)
- 「一時的なデータは、すべて 99_一時保管 にある」というルールが守れる。(ファイルを探すときに、「デスクトップかな?」「ダウンロードかな?」「ドキュメントかな?」と迷う必要がなくなります)
そして、11月11日のルールを思い出してください。
「週に一度(金曜の午後など)、99_一時保管 フォルダは空(カラ)にする」
でしたよね。
金曜日になったら、この 99_一時保管/スクリーンショット フォルダを開き、
「ああ、これはもう使ったから削除」
「これはブログ用の素材だから、01_仕事/ブログ/画像素材 フォルダに移動」
と、仕分け(トリアージ)を行います。
これにより、「一時的なメモ」が「永続的なゴミ」になるのを防ぎ、完璧な状態を「楽」に維持できるのです。
まとめ:あなたの「聖域」を守るための第一歩
デスクトップは、あなたの「作業机」であり「聖域」です。
そこに、無許可でファイルを自動保存させる設定は、今日で卒業しましょう。
- スクリーンショットの自動保存先が「デスクトップ」になっているのは、PCの「初期設定」の罠。
- Windows 10/11 の場合:
PrintScreenキーは、「OneDriveの設定」から自動保存先を変更するのが最強(推奨)。Win+Shift+Sは、毎回「手動で」保存先(99_一時保管など)を選ぶクセをつける。
- Mac の場合:
Command + Shift + 5を押し、「オプション」から保存先を「99_一時保管」などに変更する。
- 最適な保存先は?
- 推奨1:OneDriveなどの「クラウド同期フォルダ」内の「スクリーンショット」フォルダ。
- 推奨2:ローカルの「
99_一時保管」フォルダ内に「スクリーンショット」フォルダを作る。
たった数クリックの設定変更で、あなたのデスクトップは、驚くほどスッキリした「聖域」に生まれ変わります。
「散らかっては片付ける」の無限ループから抜け出し、「そもそも散らからない仕組み」を手に入れる。これこそが、「らくらスタイル」が目指す「楽」なのです。
今日のひとこと
Windowsで Windows + Shift + S を使ったとき、クリップボードにコピーされるだけ、とお話ししました。
でも実は、Windows + V キーを押すと、「クリップボードの履歴」というウィンドウが開き、過去にコピーしたテキストや画像(スクリーンショットも含む!)を一覧から選んで貼り付けられるんです。
「さっき撮ったスクショ、通知を消しちゃった!」
「3つ前にコピーした文章をもう一度使いたい!」
という時に、絶大な威力を発揮します。
初回だけ「履歴を有効にする」というボタンを押す必要がありますが、これをONにしておくだけで、あなたのコピペ作業が劇的に「楽」になりますよ。(この機能、知らない人が本当に多い、便利な小技です!)
あと、スクリーンショットした画像にモザイクや枠、矢印を入れたい場合、「Screenpresso」はとても便利です。
らくらスタイルは「日常をもっと楽に、楽しく」を目指して、ご相談内容に合わせてオーダーメイドのお手伝いをいたします。気軽にご相談ください
明日のタイトルは
「メール受信トレイもデータ置き場?メール整理とPC整理の連携テクニック」
です。お楽しみに!
※内容が変更になった場合はご容赦ください。
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