こんにちは。デジタル整理&AI活用を支援しているらくらスタイルです。
「お客さんが何を求めているのか、正直よくわからない」——こういう悩み、ビジネスをやっている人なら一度は感じたことがあるんじゃないでしょうか。
チラシを作っても反応がない。SNSを更新しているのに問い合わせが来ない。商品には自信があるのに、なぜか売れない。こういうとき、多くの場合「伝え方の問題」じゃなくて「誰に伝えるかの解像度が低い」ことが原因だったりします。
顧客インタビューをやろうにも、お客さんにいきなり「何が悩みですか?」と聞くのは気が引ける。そもそも時間がない。インタビュー相手を探すのが大変。
そこで今回紹介するのが、AIに「ペルソナ(架空の顧客)」になりきってもらって、インタビューを疑似体験する方法です。本物のお客さんがいなくても、顧客の頭の中を覗ける、かなり実用的なテクニックです。
「ペルソナ」って何? まず基本から
架空だけど、リアルな「お客さんの分身」
ペルソナとは、自分のサービスや商品を買ってくれる「典型的な顧客像」を具体的に描いたもの。「30代・女性・新潟在住・子育て中・パソコン苦手」みたいに、名前も年齢も趣味も設定した架空の人物です。
なぜここまで具体的にするかというと、「みんなに届けよう」とした瞬間に、誰にも刺さらない内容になりがちだから。料理でいうと、「全員においしいと思ってもらえる味」を追うより、「この人の好みに合わせた一品」を作るほうが、結果的に喜んでもらえるのと同じ感覚です。
ペルソナ設定が曖昧だと何が起きるか
「30〜50代の地元の方向け」という設定でチラシを作っても、30代と50代では悩みも読む場所も全然違う。結果、どちらにも「自分のことじゃない気がする」と思われて、スルーされてしまう。
ペルソナをしっかり作ると、言葉の選び方・伝えるタイミング・使うSNSまで変わってきます。地味に見えるけど、ここが土台になる部分です。
AIを「ペルソナ」にするプロンプトの作り方
ステップ1:ペルソナの設定を先に決める
AIに演じてもらう前に、まず自分でペルソナを決めます。細かければ細かいほど、AIの回答もリアルになります。
設定すべき項目の例:
- 名前(架空でOK)と年齢・性別
- 住んでいる場所
- 職業・家族構成
- 普段の生活パターン
- ITリテラシーの高さ(「スマホは使えるがパソコンは苦手」など)
- 今抱えている仕事・生活上の課題
たとえばこんな感じ。
「田中みどり、46歳、新潟市在住。夫と二人暮らし。地元の建設会社で事務を担当して15年。Excelは最低限使えるが、新しいツールを覚えるのが苦痛。上司からDX推進を求められているが、何をすればいいか全くわからず、毎日モヤモヤしている」
これをそのままAIに渡します。
ステップ2:AIに「なりきり」を指示する
プロンプトの書き方はこんな形です。
「以下のペルソナになりきって、私の質問に答えてください。ペルソナの視点・感情・言葉遣いで回答してください。AIらしい説明は不要です。
ペルソナ:田中みどり、46歳……(先ほどの設定)」
これで準備完了。あとは実際にインタビューするだけです。
ステップ3:インタビューを始める
ペルソナが設定できたら、本物のインタビューと同じように質問していきます。
質問の例:
- 「今の仕事で一番しんどいと感じる瞬間はいつですか?」
- 「DXとか業務効率化という言葉を聞いたとき、正直どう感じますか?」
- 「新しいツールを試したいと思うとき、どんなきっかけがありますか?」
- 「逆に、絶対に使いたくないと思うのはどんなツールですか?」
AIは設定したペルソナとして答えてくれます。「また難しいことを言われてもついていけない気がして……」みたいな、リアルな感情が出てくることも。
実際にやってみた:インタビュー例
質問と回答のやりとり
質問:「業務効率化という言葉を聞いてどう思いますか?」
AIの回答(田中みどりとして):
「正直、また何か覚えないといけないのかなって身構えます。今のやり方に慣れてきたのに、変えろと言われるのが一番しんどい。使えるかどうかもわからないうちにツールを入れられて、結局自分だけ取り残される気がして」
これ、かなりリアルな心理ですよね。「効率化=便利」と思いがちなこちら側と、「効率化=またついていけないかも」と感じる相手側の温度差が、はっきり見えてきます。
見えてきたこと
このやりとりから、「新しいツールの便利さを伝える前に、まず不安を取り除く言葉が必要」だということがわかります。
「これを使えばこんなに楽になります」より、「難しい操作は一切ありません。今日から5分で始められます」のほうが刺さる相手だ、という発見。プロンプト一つで、こういう気づきが得られるわけです。
ペルソナインタビューを活かす場所
チラシ・ホームページの文章
「どんな言葉を使うか」が変わります。専門用語を避ける・不安を先回りして解消する・具体的な数字や時間を入れるなど、相手目線の文章が書きやすくなります。
SNSの投稿テーマ選び
「このペルソナが気になりそうな話題は何か?」をAIに追加で聞くだけで、投稿のネタ出しにも使えます。「田中みどりさんが仕事帰りにスマホで読みたくなる記事のタイトルを10個挙げて」みたいな使い方も。
商品・サービスの改善ヒント
「このサービスを使ってみた感想をペルソナとして話してください」と聞くと、想定外の不満点や改善ポイントが出てくることがあります。実際にお客さんから言われる前に気づける、ちょっとしたシミュレーションとして使えます。
らくらスタイルのブログでは、こうしたAI活用の実践例をほかにも紹介しています。「難しそう」と感じている方ほど、読んでみるとヒントが見つかるかも。
ペルソナをより精度高く作るコツ
実在するお客さんからヒントをもらう
過去に問い合わせをくれた人・実際に購入してくれた人・逆に断られた相手。こういった実際のやりとりの記憶をもとにペルソナを作ると、AIの回答もより「本物に近い感触」になります。
「なんとなく中小企業の方向け」じゃなく、「去年相談してくれた〇〇さんに近い人」と考えると設定が自然と具体的になる。
ペルソナは複数作っていい
一つのビジネスでも、顧客層が違えばペルソナも変わります。「IT苦手な50代事務職」と「効率化に積極的な30代マネージャー」では、刺さる言葉も全然違う。複数のペルソナでインタビューして比べてみると、より立体的な顧客理解につながります。
マーケティングのペルソナ設計については、HubSpotのリソースも参考になります。無料で使えるペルソナ作成テンプレートなども提供しているので、興味がある方はチェックしてみてください。
まとめ
- 顧客の悩みがわからないのは、「ペルソナの解像度が低い」ことが原因になりやすい
- AIにペルソナを設定して「なりきりインタビュー」をすると、顧客の心理がリアルに見えてくる
- プロンプトのコツは「名前・年齢・職業・IT苦手度・今の悩み」を具体的に設定すること
- インタビューから得た気づきを、チラシ・SNS・サービス改善に活かすのが次のステップ
- ペルソナは複数作って比べることで、顧客像がより立体的になる
「お客さんの気持ちがわからない」を、AIとの会話で少しずつ解きほぐしていきましょう。難しく考えなくていい。まずペルソナを一人作って、一問だけ聞いてみる。そこから始めればOKです。
今日のひとこと
AIに「ダメ出しをしてください」と頼む使い方もあります。「このチラシの文章を、先ほどのペルソナの立場で読んで、引っかかる点を正直に教えてください」と聞くだけで、自分では気づけなかった違和感を指摘してくれます。自分の文章のセルフチェックに、ぜひ。
らくらスタイルは「日常をもっと楽に、楽しく」を目指して、ご相談内容に合わせてお手伝いをいたします。気軽にご連絡ください。
明日のタイトルは『「もっと面白いアイデアない?」AIに別業界の成功例や全く違う視点を提案してもらう』です。お楽しみに! ※内容が変更になった場合はご容赦ください。
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