こんにちは。デジタル整理&AI活用を支援しているらくらスタイルです。
みなさん、日々の業務で文章を書くこと、多くないですか?
メールの返信、報告書、ちょっとした企画のメモ書き……。書いては消し、書いては消しを繰り返していると、あっという間に時間が過ぎてしまいますよね。正直、私は文章を書くのがあまり得意ではありません。「誰かサッと直してくれないかな」といつも思います。
そんな時、GeminiやChatGPTのようなAIに「この文章、変じゃないかチェックして」と投げると、一瞬で「てにをは」や敬語の間違いを直してくれます。本当に魔法のようです。
でも、ふと不安になりませんか?
「あれ? この文章、AIに読ませて大丈夫なの?」
「会社の情報がネットの海に流出しちゃうんじゃ……」
ニュースでも「情報漏洩」なんて言葉をよく耳にしますし、便利だとわかっていても、どこか怖さを感じている方も多いはずです。
今日は、そんな「AIに添削を頼みたいけれど、セキュリティが心配」という方に向けて、「ここまではOK、ここからはNG」という境界線と、安全にAIに添削してもらうための具体的なテクニックをご紹介します。
これを読めば、ビクビクせずに、AIを「優秀な秘書」として使い倒せるようになりますよ。
AIに文章を読ませると何が起きるの?
まず、なぜ「情報が漏れる」と騒がれているのか、その仕組みをカンタンにお話しします。
多くの無料版の生成AIサービスは、ユーザーとの会話データを「AIの学習」に使っています。つまり、あなたが入力した文章が、AIをより賢くするための教科書の一部として取り込まれる可能性があるのです。
これを料理教室に例えてみましょう。
あなたが先生(AI)に「私の作ったカレー(文章)を味見して」と頼むとします。
先生は味見をして「もっと塩を入れたほうがいいよ」とアドバイスをくれます。
ここまでは良いのですが、もしそのカレーのレシピが「我が家だけの秘伝の味」だった場合、先生がその味を覚えてしまい、別の生徒さんに「こんな美味しいカレーの作り方があるよ」と教えてしまうかもしれない……。
これが、AIにおける「学習される」というリスクです。
もちろん、AIのサービス提供側も、個人情報や機密情報がそのまま他の人に表示されないようなガードレール(安全策)は設けています。しかし、「絶対に出ない」とは言い切れないのが現状です。だからこそ、私たちユーザー側での自衛が必要なんですね。
絶対にAIに入力してはいけない「3つのNG」
では、具体的にどんな情報を入力してはいけないのでしょうか。
判断に迷ったら、以下の3つが含まれていないか確認してください。
1. 個人を特定できる情報(氏名、住所、電話番号)
これは基本中の基本ですが、自分だけでなく、顧客や取引先の担当者名もNGです。「佐藤さんが~」といった一般的な名字ならまだしも、フルネームや連絡先が入ったメールの文面をそのままコピペするのは避けましょう。
2. 社外秘の具体的な数字やプロジェクト名
「来月の売り上げ目標は1億円で、新商品コードXの発売日は……」といった、まだ世に出ていない情報や、会社の内部事情に関わる数字は危険です。たとえ断片的でも、AIに学習させるべきではありません。
3. パスワードやID、セキュリティ関連の情報
「パスワードを忘れたので教えて」とAIに聞く人はいないと思いますが、システムの設定ファイルやプログラムのコードを添削してもらう際に、うっかりパスワードが含まれていることがあります。これは絶対に削除してから入力してください。
安全に添削してもらうための「黒塗りテクニック」
「じゃあ、仕事のメールなんて全然添削してもらえないじゃん!」と思われたかもしれません。
ご安心ください。ここで私が普段使っている、「黒塗りテクニック」をご紹介します。
要は、機密部分だけを伏せ字にして、文脈だけを直してもらうという方法です。
固有名詞を「記号」に置き換える
例えば、こんなメールを添削してもらいたいとします。
株式会社新潟商事の田中様へ。来週の火曜日に予定していた新商品「越後もちもちパン」の打ち合わせですが、都合が悪くなったので水曜日に変更できませんか?
これをそのままAIに入力するのはちょっと怖いです。そこで、固有名詞を置き換えます。
【修正用プロンプト】
以下のビジネスメールの文章を、失礼のない丁寧な表現に直してください。
「A社のB様へ。来週の火曜日に予定していた新商品**『C』**の打ち合わせですが、都合が悪くなったので水曜日に変更できませんか?」
このように、具体的な社名や商品名を「A社」「B様」「商品C」といった記号に置き換えてからAIに入力します。これなら、AIが学習しようが何しようが、誰のことだかさっぱり分かりませんよね。
AIが綺麗に直してくれた文章が戻ってきたら、最後に自分で「A社」を「株式会社新潟商事」に戻せばいいだけです。ひと手間かかりますが、この置き換え作業こそが、最強のセキュリティ対策になります。
設定ひとつで安心感が違う!「学習させない」設定
実は、使うAIサービスによっては「私の会話データを学習に使わないでね」という設定(オプトアウト)が可能です。
例えば、ChatGPT(無料版含む)であれば、設定メニューから「データコントロール」などの項目で、履歴とトレーニングをオフにすることができます。
GoogleのGeminiの場合も、Google Workspaceの有料版(BusinessやEnterprise)を使用している場合は、データが学習に使われない契約になっていることが一般的です。
もし会社でAI導入の話が出ているなら、「学習されないプラン(エンタープライズ版など)を使っていますか?」と情シス担当の方に聞いてみるのも良いでしょう。
ただ、私たち個人ユーザーとしては、設定によらず、ネットには機密情報を上げないというスタンスでいるのが一番安全で、精神的にも楽です。設定ミスで漏れる可能性もゼロではありませんからね。
らくらスタイル流:不安を消す「最終チェック」
私は心配性なので、AIにプロンプト(指示文)を送る前に、必ず指差し確認を心の中で行っています。
- 固有名詞は消したか?(A社、B様に変えたか)
- 数字は伏せたか?(金額や日付をダミーにしたか)
- この内容を駅前の掲示板に貼っても大丈夫か?
特に3つ目の「駅前の掲示板に貼っても大丈夫か?」という問いかけは効果的です。「いや、それは恥ずかしいしマズいな」と思ったら、その情報は入力してはいけません。
文章の「構成」や「言い回し」だけを相談する。中身の「事実」は伏せる。
この使い分けができれば、AIは決して怖い存在ではなく、頼れる相棒になります。
まとめ:正しく怖がって、楽をしよう
AIによる文章添削は、セキュリティの基本さえ押さえれば、業務時間を劇的に短縮してくれる素晴らしいツールです。
- 無料版AIは「学習される」前提で使う。
- 個人情報や機密情報は絶対に入力しない。
- 固有名詞を「A社」「B様」に置き換える「黒塗りテクニック」を使う。
- 「駅の掲示板に貼れる内容か?」を自分に問いかける。
このルールを守るだけで、情報漏洩のリスクをほぼゼロに近づけることができます。
不安な部分は人間(自分)が守り、面倒な文章作成はAIに任せる。このバランス感覚で、日々の業務をもっと楽にしていきましょう。
もし、「もっと具体的な設定方法が知りたい」「うちの会社のセキュリティガイドラインを作ってほしい」といったご相談があれば、私のブログ(https://rakura.net/blog/)やお問い合わせからいつでもご連絡ください。新潟から、安全なデジタル活用をサポートします。
今日のひとこと
文章の中に機密ワードが入っていないか心配な時は、メモ帳アプリなどに一度貼り付けてから、ショートカットキー「Ctrl + F」(検索)を押して、社名やプロジェクト名を入力して検索してみましょう。目視で見落としていた「うっかり」を発見できますよ。
らくらスタイルは「日常をもっと楽に、楽しく」を目指して、ご相談内容に合わせてお手伝いをいたします。気軽にご連絡ください。
明日のタイトルは
「ニュース記事をAIに要約させる時、著作権的にNGな使い方とは」
です。お楽しみに! ※内容が変更になった場合はご容赦ください。
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