こんにちは。デジタル整理&AI活用を支援しているらくらスタイルです。
新しいプロジェクトの企画書作成、正直言ってめんどくさいですよね。
パソコンの画面に向かって、真っ白なWordやPowerPointのページをただ見つめるだけの時間。「いいアイデアが降ってこないかなあ」と現実逃避して、気づけば30分経過していた……なんて経験、誰にでもあるのではないでしょうか。私もよくあります。そんな時、ふと「GeminiやChatGPTに全部考えてもらえれば楽なのに」という悪魔のささやきが聞こえてきます。
でも、そこでブレーキがかかるのが「情報漏洩」や「アイデアの盗用」への不安です。
「まだ世に出ていない画期的なアイデアをAIに入力して大丈夫?」
「AIが学習して、競合他社が質問した時に私のアイデアを教えちゃったりしない?」
その感覚、とても正常で、そしてビジネスパーソンとして非常に正しいです。大切な知的財産を守る意識がある証拠ですから。でも、だからといってAIの力を借りずに、またゼロから頭を抱えて唸るのは、ちょっともったいない。もっと楽をしましょう。
今日は、あなたの大切な「独自のアイデア」という核心部分はしっかり守りながら、面倒な「構成」や「肉付け」作業だけをAIに丸投げする、賢い入力テクニック(プロンプト術)をご紹介します。
これを覚えれば、セキュリティの不安なく、企画書作成の時間を半分以下に短縮できますよ。
AIは「優秀な壁打ち相手」だが口は軽い?
まず前提として、AIチャットサービス(無料版など)に入力したデータは、AIの学習に使われる可能性があると考えておいた方が安全です。
企業向けのプラン(ChatGPT EnterpriseやGemini for Google Workspaceなど)では学習データとして利用されないことが明記されていますが、個人で無料版を使っている場合や、会社のルールが曖昧な場合は、「ネットの向こう側にいる知らない人に話している」くらいの警戒心を持つのが正解です。
だからといって、「何も入力できない」わけではありません。要は「入力する内容」を選べばいいのです。
料理に例えると分かりやすい
私がよくセミナーでする例え話があります。
あなたが秘伝のラーメン屋の店主だとしましょう。AIは非常に優秀な「料理アシスタント」です。
このアシスタントに、「秘伝のタレの配合(=独自のアイデア)」そのものを教えてしまうのは危険です。それが漏れたらお店の価値がなくなってしまいますから。
でも、「野菜のきれいな切り方」や「麺を茹でる効率的な手順」、「メニュー表のデザイン案」を相談するのはどうでしょうか?
これなら、秘伝のタレの秘密は守られたまま、お店の運営は劇的に楽になりますよね。
企画書の作成もこれと同じです。「アイデアの核」は隠して、それ以外の「面倒な作業」だけを依頼する。これが、らくら流のAI活用術です。
アイデアを守りつつAIを使う「伏せ字」テクニック
それでは、具体的にどうやって入力すればいいのか。私が実践している3つのテクニックをご紹介します。どれも今日からすぐに使える簡単な方法です。
1. 固有名詞を「記号」に置き換える
これが最も基本で、かつ効果的な方法です。企画書の中で一番守りたい情報は、具体的な「商品名」「クライアント名」「独自の技術名」などの固有名詞であることが多いはずです。
これらをそのまま入力せず、[A] や [社名X]、[新商品B] といった記号(プレースホルダーといいます)に置き換えてからAIに指示を出します。
例えば、新潟の特産品「ル・レクチェ(洋梨)」を使った、これまでにない「飲むゼリー」の企画を立てるとします。
悪い入力例:
「新潟特産のル・レクチェを使った、食感が変わる高級飲むゼリーの販売促進プランを考えてください。ターゲットは30代女性です」
これだと、「ル・レクチェ×食感が変わるゼリー」というアイデアの組み合わせをAIに渡してしまいます。
良い入力例(置き換え):
「[特産フルーツA] を使った、[特徴B] がある高級スイーツの販売促進プランを考えてください。ターゲットは30代女性です。
※[特産フルーツA] は香りが強く希少性が高い果物
※[特徴B] は他社にはない新しい食感」
こうすることで、AIは「希少なフルーツを使った新食感スイーツ」という抽象的な枠組みでプランを考えてくれます。「SNS映えを狙ったキャンペーン」や「贈答用パッケージの提案」など、汎用的なアイデアはしっかり出してくれますが、あなたの「ル・レクチェ」という具体的なネタは守られます。
AIから回答が返ってきたら、Wordなどにコピペした後に、一括置換機能で [特産フルーツA] を「ル・レクチェ」に戻せばいいのです。これぞ、デジタル整理の基本技ですね。
2. 「構造」と「中身」を分けて依頼する
企画書を作る時、一番エネルギーを使うのは「全体の構成(ストーリー)」を考えることではないでしょうか。
「現状の課題」→「解決策」→「メリット」……分かってはいても、流れを作るのは大変です。
ここでもAIに「中身」は渡さず、「骨組み(構造)」だけを作ってもらいましょう。
入力するのは、本当にざっくりとした情報だけでOKです。
入力例:
「新規事業の社内プレゼン用資料を作ります。説得力のある一般的な構成案(目次)を5つ提案してください。
条件:
・結論から話すスタイル
・リスク対策も盛り込む
・聞き手は決裁権を持つ部長クラス」
これなら、あなたの企画の中身は一切漏れていません。でも、AIは「1. 市場背景、2. 課題、3. ……」といった立派な骨組みを秒で作ってくれます。
あとは、その骨組みという「器」に、あなたの頭の中にある「独自のアイデア」という料理を盛り付けていくだけ。ゼロから構成を考える苦しみから解放されるだけで、企画書作りは驚くほど楽になります。
3. 「アナロジー(類推)」を使って相談する
これは少し上級編ですが、慣れると非常に便利です。自分の業界とは全く別の業界に例えて相談する方法です。
例えば、あなたが「画期的なAIツールの営業手法」に悩んでいるとします。でも、そのツールの詳細な機能は書きたくない。
そんな時は、「全く新しいフィットネス器具」に置き換えて相談してみるのです。
入力例:
「これまでの常識を覆すような、全く新しいコンセプトの家庭用フィットネス器具を開発しました。しかし、機能が複雑すぎて顧客に良さが伝わりにくいのが悩みです。
初心者にも分かりやすく価値を伝えるためのキャッチコピーと営業トークの切り口を考えてください」
「AIツール」と「フィットネス器具」。一見関係なさそうですが、「機能が複雑で伝わりにくい新製品」という課題(構造)は同じです。
AIが出してくる「まずは体験してもらいましょう」「ビフォーアフターを見せましょう」「専門用語を使わずに効果だけを伝えましょう」といったアドバイスは、そのままあなたのAIツールの営業にも転用できるはずです。
業界をずらすことで、アイデアの盗用リスクをゼロにしつつ、本質的な解決策を得ることができます。
それでも不安なあなたへ:設定を見直そう
入力テクニックも大切ですが、大前提としてツールの設定も確認しておきましょう。
多くの生成AIサービスには、「学習に使わせない(オプトアウト)」設定が存在します。
例えば、ChatGPTなら設定画面の「データコントロール」から、GeminiならGoogle Workspaceの管理コンソールから設定が可能です(企業利用の場合)。
一度設定しておけば、うっかり入力してしまった時のリスクを減らせます。ただ、設定画面は頻繁に変わったり、少し分かりにくい場所にあったりします。もし「自分の設定が合っているか不安」「会社のセキュリティポリシーとしてどう設定すべきか分からない」という場合は、専門家に一度見てもらうのが安心です。
私たちらくらスタイル(https://rakura.net)でも、そうした初期設定のサポートや、セキュリティガイドラインの策定支援を行っています。新潟県内であれば直接お伺いしての設定も可能ですし、オンラインでも対応しています。
最後にやるべき「人間味」のチェック
AIに骨組みを作ってもらい、プレースホルダーを置換して企画書ができあがったら、最後に必ずやってほしいことがあります。
それは、「あなたの熱意」を一滴たらすことです。
AIが作った文章は、論理的で整っていますが、どこか冷たく、「教科書通り」になりがちです。
「この企画にかける私の想い」
「現場でお客様から聞いた生の声」
「新潟の冬の寒さのような、厳しい現状への危機感」
こういった、あなたにしか書けない感情や手触りのある言葉を、イントロダクションや結びの言葉に少しだけ加えてください。それだけで、AIが作った無機質な資料が、急に「あなたの企画書」として息づき始めます。
楽をするためにAIを使いますが、手抜きだと思われないためのコツは、この「最後のひと手間」にあります。
まとめ
企画書作成でAIを使う際に、独自のアイデアを守るポイントは以下の通りです。
固有名詞は [A] や [B] などの記号(プレースホルダー)に置き換える
具体的な中身ではなく、「構成案」や「目次」だけを依頼する
別の業界(例:ITツール→フィットネス器具)に例えて相談する
学習機能をオフにする設定を必ず確認する
最後に自分の「感情」や「熱意」を書き加える
AIは、使い方さえ間違えなければ、あなたのアイデアを盗む泥棒ではなく、最強の壁打ちパートナーになります。「守るべきところ」と「任せるところ」の境界線を引いて、賢く、そして楽に、素晴らしい企画書を作り上げてください。
今日のひとこと
アイデアは「隠す」ものではなく「磨く」もの。AIはそのための砥石(といし)だと思えば、使い方も変わってきそうですね。
らくらスタイルは「日常をもっと楽に、楽しく」を目指して、ご相談内容に合わせてお手伝いをいたします。気軽にご連絡ください。
明日のタイトルは
「感謝のメールをAIで作成!心がこもっているように見せる「ひと手間」修正」
です。お楽しみに! ※内容が変更になった場合はご容赦ください。
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