こんにちは。AI活用&デジタル整理アドバイザーのらくらスタイルです。
「タダより高いものはない」
昔の人はうまいことを言ったものですよね。スーパーで配っている試食品を食べると、なんとなくその商品を買わないといけない気になってしまう。そんな経験、ありませんか?
今、私たちが便利に使っているChatGPTやGeminiなどのAIチャット。その多くは「無料」で使えます。
でも、仕事で使おうとした時、ふと不安がよぎりませんか。
「無料ってことは、私の入力した仕事のデータが、代わりにお金として回収されてるんじゃ……?」
「セキュリティ的に、無料版を会社のPCで使うのって実はヤバイ?」
もしそんな不安を抱えたまま、コソコソと隠れるようにAIを使っているとしたら、精神衛生上よくありませんよね。
今日は、そんな「無料版AIのセキュリティ」に切り込みます。無料版は本当に危険なのか、それとも安全に使う方法があるのか。難しい仕組みの話は抜きにして、私たちが「ここだけ見ておけばOK」というポイントを整理しましょう。
結論:無料版は「学習される」前提で考えるべし
いきなり結論から言いますね。
多くの無料版AIチャットサービスでは、初期設定のままだと 「入力したデータはAIの学習に使われる」 と考えておいた方がいいです。
これはどういうことかというと、AIサービスを提供している会社(OpenAIやGoogleなど)に対して、「無料で使わせてあげる代わりに、あなたの入力した質問や文章を、AIをもっと賢くするための教材として使わせてね」という契約になっている場合が多いのです。
これを料理教室に例えるならこうです。
有料コース(企業向けプランなど):
高い受講料を払うので、個室でシェフがマンツーマン指導してくれます。作った料理もレシピも、完全にあなたのものです。秘密は守られます。
無料コース(一般公開版):
受講料はタダですが、大勢がいる広場での公開レッスンです。「あなたが作った料理や失敗した過程は、今後の教科書作りの参考にさせてもらいますよ」という条件付きです。
つまり、無料版で「社外秘の極秘プロジェクト」の詳細を入力してしまうと、それが巡り巡って教科書(AIの知識)の一部になり、他の誰かの質問に対してポロッと答えとして出てしまうリスクが「ゼロではない」ということです。
でも「使うな」ってことじゃないんです
「えっ、じゃあ仕事で使っちゃダメじゃん!」
そう思って画面を閉じようとした方、ちょっと待ってください。
「学習される可能性がある」=「即・情報漏洩」ではありません。
それに、ちゃんと 「学習させないための設定」 が用意されていることが多いのです。
ここからは、代表的なAIサービスで、私たちのデータを守るための「設定の壁」を作る方法をご紹介します。これさえやっておけば、無料版でもかなり安全に使えますよ。
ChatGPT(無料版)の場合
ChatGPTには、自分のデータを学習に使わせないためのスイッチがあります。これを知っているか知らないかで、安心感は段違いです。
【設定手順】
- 画面左下の自分のアイコン(または名前)をクリックします。
- メニューから「設定」を選びます。
- 「データコントロール」という項目を探します。
- その中にある「すべての人のためにモデルを改善する」のような項目を見つけてください。
- このスイッチを「オフ」にします。
これをオフにすると、AIの学習データとしても使われなくなります。
※設定画面の文言はアップデートで変わることがあるので、「データ」「学習」といった言葉を探してみてください。
Google Gemini(無料版・個人アカウント)の場合
GoogleのGeminiを使っている方も多いですよね。特に個人のGoogleアカウント(無料のGmailなど)で使っている場合は注意が必要です。
Googleのヘルプにも、「サービスの改善のために、人間のレビュアーが会話の内容を確認することがある」と明記されています。つまり、Googleの人が品質向上のために目視チェックする可能性があるということです。
これを防ぐには、「Gemini アプリ アクティビティ」をオフにします。
【設定手順】
- Geminiの画面で、右上の自分のアイコンをクリックでもいいですが、分かりにくい場合はGoogleの「マイアクティビティ」ページへ行きます。
- 「Gemini アプリ アクティビティ」という項目を探します。
- そこを「オフ」に設定します。
- さらに、過去の履歴も心配なら「削除」を選んで消しておきましょう。
こうすることで、会話の内容がGoogleアカウントに保存されず、人間のレビュアーに見られることもなくなります(ただし、一時的には保存されるようなので、やはり昨日の記事でお伝えした「個人情報は入れない」徹底は必要です)。
「オプトアウト」という言葉を覚えておこう
ちょっとだけ専門用語を使わせてください。
今回紹介したような「私のデータを使わないでください」と拒否する設定のことを、IT用語で「オプトアウト」と呼びます。
今後、新しいAIサービスを使う時も、利用規約や設定画面でこの「オプトアウト」ができるかどうかを確認するのが、デジタル整理上手への第一歩です。
「無料だから仕方ない」と諦めるのではなく、「無料で使いつつ、自分の情報は自分で守る」スタンスでいきましょう。
より詳しい情報は、各サービスの公式サイトにある「プライバシーポリシー」や「ヘルプ」に書かれています。例えばOpenAIのページなどを見ると、データ利用について詳しく書かれていますよ。
OpenAIのデータ使用に関するポリシー(英語ページが多いですが翻訳機能を使ってみてください)
最強のセキュリティは「あなたの入力スキル」
設定で「学習させない」ようにしました。これで完璧!
……と言いたいところですが、私はあえて「まだ油断しないで」と言います。
なぜなら、システムは完璧ではないからです。設定がバグで勝手に戻ってしまうかもしれませんし、操作ミスで設定し忘れたまま使ってしまうかもしれません。
だからこそ、昨日の記事でもお伝えした「そもそも機密情報を入力しない」という基本ルールが、最強の盾になるのです。
- 設定(システム)で守る
- 入力内容(運用)で守る
この「二重のロック」をかけておけば、無料版のAIチャットでも、仕事の頼れる相棒として十分に活躍してくれます。
新潟の冬、家に入る前に玄関で雪を払うように、AIに入力する前に「個人情報」を払う。このひと手間を習慣にしましょう。
まとめ
- 無料版AIは、初期設定では「入力データが学習に使われる」ことが多い。
- 「ただの履歴」だと思っていても、AIの教材になっている可能性がある。
- ChatGPTやGeminiには「学習させない(履歴を残さない)」設定がある。これを使おう。
- これを「オプトアウト」と呼ぶ。
- 設定を過信せず、結局は「機密情報を入力しない」のが一番安全。
今日のひとこと
ブラウザの翻訳機能(Google翻訳など)も、無料版だと入力した文章がサービス向上に使われることがあります。契約書などの翻訳には、有料の翻訳ツールかDeepLの有料版などを使うのがベターですよ。タダには必ず理由があるんです。
らくらスタイルは「日常をもっと楽に、楽しく」を目指して、ご相談内容に合わせてお手伝いをいたします。気軽にご連絡ください
明日のタイトルは
「スマホでAIを使う時、電車の中で画面を見られないための小ワザ」
です。お楽しみに! ※内容が変更になった場合はご容赦ください。
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