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「機密情報」ってどこまで?AIに入れていい話・ダメな話の境界線

2026 2/06
生成AI入門
2026年2月6日
機密情報

こんにちは。AI活用&デジタル整理アドバイザーのらくらスタイルです。

最近、ニュースや職場でも「AI」という言葉を聞かない日はありませんよね。GeminiやChatGPTを使って仕事を効率化したい、もっと楽に終わらせたい。そう思って使い始めた方も多いのではないでしょうか。

でも、いざAIのチャット画面に向かうと、ふと手が止まることってありませんか。「あれ、この会社のデータ、ここに入力してしまって本当に大丈夫なのかな?」と。

もしこれが外部に漏れたらどうしよう。上司に怒られるどころか、大問題になったら……なんて考えると、怖くて結局いつものように自分の手でゼロから資料を作ってしまう。その気持ち、痛いほどよく分かります。私も最初はそうでした。楽をするためにAIを使いたいのに、そのせいで心配事が増えたら本末転倒ですからね。

今日は、そんな皆さんが安心してAIを使えるようになるための「境界線」のお話です。難しいIT用語や法律の言葉は使いません。明日から「これはOK」「これはNG」と自信を持って判断できるような、シンプルな基準をお伝えします。

新潟の美味しいお米を食べる時のように、安心してAIという便利な道具を味わい尽くしましょう。


「機密情報」って聞くと難しそうですよね

会社で働いていると「機密情報の取り扱いに注意」なんて言われますが、具体的にどこまでが機密なのか、意外と曖昧だったりしませんか。

デジタル整理アドバイザーとして活動している私ですが、基本的には「自分以外の誰かが見て、不利益を被る可能性があるもの」はすべて慎重に扱うべきだと考えています。

AI、特にChatGPTやGeminiなどの生成AIは、私たちが入力した内容を学習データとして利用することがあります(設定でオフにすることもできますが、初期状態ではオンになっていることも多いです)。つまり、あなたが入力した会社の売上データが、巡り巡って世界のどこかの誰かのAIの回答として、ひょっこり現れてしまう可能性がゼロではないのです。

こう書くと怖がらせてしまうかもしれませんが、要は「AIチャットの向こう側には、見知らぬ人が大勢いる広場がある」と思えばいいんです。その広場で大声で叫んでもいい内容ならAIに入力してもOK。叫んだらマズい内容はNG。まずはこの感覚を持ってください。

絶対に入れてはいけない「レッドカード」な情報

では、具体的に「これを入れたらアウト」というレッドカードな情報を見ていきましょう。これらは、どんなに急いでいても、どんなに楽をしたくても、そのままAIに入力してはいけません。

その1:個人が特定できる情報

これは基本中の基本ですが、意外とやってしまいがちです。

氏名

住所

電話番号

メールアドレス

マイナンバー

顔写真

たとえば、「取引先の佐藤さんが、最近メールの返信が遅くて困っています。催促のメールを書いて」とAIに頼むのはNGです。「佐藤さん」という名前が入っていますし、もしフルネームや会社名まで入れていたら完全にアウトです。

「新潟県長岡市の田中太郎さんの住所録を整理して」なんて入力するのも絶対にやめましょう。お客様の個人情報は、会社にとって一番大切な資産であり、信頼そのものです。

その2:会社だけの秘密(未発表情報)

次に気をつけるべきなのは、まだ世の中に出ていない会社の数字や計画です。

未発表の新商品の詳細

今月の正確な売上データ

来期の人事異動リスト

社外秘の企画書やマニュアル

「来月発売する新商品『越後姫タルト』のキャッチコピーを考えて。特徴は〜で、価格は500円で……」と入力したとします。もしこの情報が競合他社に知られたらどうなるでしょうか。先手を打たれて似た商品を出されたり、価格競争を仕掛けられたりするかもしれません。

「まだ誰も知らないこと」は、AIには教えない。これが鉄則です。

その3:セキュリティの鍵(パスワード)

これは言わずもがなですが、パスワードやID、認証コードなどをAIに入力してはいけません。

「このパスワード、複雑で覚えられないから覚えやすい語呂合わせを作って」

「AWSのアクセスキーはこれなんだけど、コードを修正して」

こういった使い方は非常に危険です。家の鍵をその辺の道端に置いておくようなものです。システム関連の仕事をしている方は特に、コードの修正をAIに頼む際にうっかり認証情報までコピペしてしまわないよう注意が必要です。

判断に迷ったら「カフェの隣の席」を想像して

ここまで「ダメなもの」を挙げてきましたが、実務では「これはどうなんだろう?」と迷うグレーゾーンの情報もたくさんありますよね。

そんな時に私がおすすめしている、とっておきの判断基準があります。それが「カフェの隣の席理論」です。

想像してみてください。あなたは今、街中の混んでいるカフェにいます。隣の席との距離はとても近いです。そこで同僚と仕事の話をしています。

その時、隣の席の知らない人に聞かれても恥ずかしくない、あるいは問題にならない内容であれば、AIに入力しても大丈夫です。

逆に、「ちょっと声を潜めないとマズいな」「隣の人に聞かれたら噂になるかも」と思うような内容は、AIにも入力してはいけません。

たとえば:

「エクセルのVLOOKUP関数の使い方が分からないから教えて」

→ カフェで大声で聞いても、「あの人エクセル勉強してるんだな」と思われるだけです。問題ありません。AIに入れてもOK。

「A社の案件、見積もりが300万円で赤字になりそうなんだけど、どうしよう」

→ カフェで聞かれたらマズいですよね。取引先や金額がバレてしまいます。AIに入れるのもNGです。

この基準を持っておくだけで、いちいち「機密情報定義書」みたいなマニュアルをひっぱり出さなくても、直感的に判断できるようになりますよ。

それでもAIに手伝ってほしい!安全に使うための「マスキング術」

「ダメなのは分かったけど、具体的な案件の相談をしないとAIを使う意味がないじゃないか!」

そう思ったあなた。ご安心ください。ここからが「らくらスタイル」の真骨頂です。

機密情報を守りつつ、AIの知能をフル活用して楽をする方法があります。それが「マスキング(伏せ字)」というテクニックです。要は、AIにバレて困る部分だけを隠して伝えればいいのです。

ここでは、具体的な手順をご紹介します。

ステップ1:固有名詞を「記号」に置き換える

まず、会社名や個人名を抽象的な記号に置き換えます。

具体的な社名 → 「A社」「自社」

個人名 → 「担当者B」「上司C」

商品名 → 「商品X」

例えば、クレーム対応のメールを書きたい時。

「株式会社〇〇の鈴木様から、納品したパソコンが動かないと連絡が来ました」

ではなく、

「取引先のA社担当者から、納品した商品Xが動作不良だと連絡が来ました」

と書き換えます。これなら、どこの誰の話かAIには分かりません。

ステップ2:具体的な数字を「丸める」

数字も重要な情報です。正確な数字ではなく、傾向や比率に変換しましょう。

「売上が1,234,567円でした」 → 「売上が約120万円でした」または「目標を10%達成しました」

「社員数58名」 → 「社員数50名規模」

分析を頼みたい時も、「先月の売上が100万円、今月が80万円です。分析して」と頼めば、AIは「20%減少した」という事実に基づいて分析してくれます。正確な金額を伝える必要はないのです。

ステップ3:文脈だけで相談する

究極的には、データそのものを渡さずに「考え方」や「型」だけをAIに作ってもらう方法もあります。

「会議の議事録を要約して」と生の議事録データを貼り付けるのではなく、「会議の議事録を分かりやすくまとめるためのフォーマットを作って」と頼むのです。

あるいは、「こういうトラブルが起きた時の、一般的な謝罪文のテンプレートを3パターン作って」と依頼します。AIが作ってくれたテンプレートの()の部分に、後から自分で固有名詞を入れれば、情報は一切漏れません。

この「一手間」をかけるだけで、セキュリティリスクは劇的に下がります。最初は面倒に感じるかもしれませんが、慣れてくれば息をするように変換できるようになります。何より、ビクビクしながら使うより精神的にずっと楽ですよ。

外部のガイドラインも参考にしてみよう

もう少し詳しく知りたい、会社としてルールを作りたいという場合は、公的な機関が出しているガイドラインを参考にするのも良いでしょう。

例えば、日本ディープラーニング協会(JDLA)が公開している生成AIの利用ガイドラインは非常に分かりやすくまとめられています。こういった信頼できる情報を一度目を通しておくと、会社でAI導入を提案する際にも説得力が増します。

また、GoogleなどのAIサービス提供側も、プライバシーポリシーやデータ利用に関する規約を公開しています。すべてを読むのは大変ですが、「ヘルプ」ページなどで「データの扱い」について検索してみると、意外と分かりやすい解説が見つかることもあります。

私のブログでも、過去にAIを使う上での基礎知識について触れていますので、よろしければそちらも合わせてご覧ください。

らくらスタイルブログ:パソコン仕事の悩み解決

私たち人間が「最後の砦」になる

AIは本当に便利で、私たちの業務を劇的に楽にしてくれるパートナーです。新潟の冬の雪かきを、手作業から除雪機に変えるくらい劇的な変化をもたらしてくれます。

でも、除雪機だって使い方を間違えれば事故になりますよね。AIも同じです。情報のコントロールというハンドルを握っているのは、あくまで私たち人間です。

「AIになんでもかんでも投げればいい」のではなく、「AIに渡していい材料を選んであげる」のが、これからの私たちの新しい仕事なのかもしれません。

機密情報の境界線、少しクリアになりましたでしょうか。

「カフェの隣の席」を思い出しながら、安全に、そして賢くAIを使って、今日も定時でサクッと帰りましょう。


まとめ

  • AIに入力した情報は学習される可能性があると心得る。
  • 個人情報(名前、連絡先)、未発表の社外秘、パスワードは絶対に入力NG。
  • 迷ったら「カフェの隣の席の人に聞かれてもいい話か?」で判断する。
  • 固有名詞を「A社」、数字を「約◯割」に置き換える「マスキング術」を活用する。
  • 公的なガイドラインや、サービス提供元の規約も参考にする。

今日のひとこと

ブラウザの「プライベートブラウジング」や「シークレットモード」を使っても、AI側へのデータ送信が止まるわけではありません。AIの設定画面にある「履歴とトレーニング」の項目こそが重要ですよ。

らくらスタイルは「日常をもっと楽に、楽しく」を目指して、ご相談内容に合わせてお手伝いをいたします。気軽にご連絡ください


明日のタイトルは

「週末コラム:AIに「今日の晩ご飯」を聞くのは一番安全で楽しい使い方」

です。お楽しみに! ※内容が変更になった場合はご容赦ください。

#らくらスタイル #デジタル整理 #パソコン #新潟 #AI #セキュリティ #ChatGPT #Gemini #業務効率化 #機密情報

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この記事を書いた人

かとう ともあきのアバター かとう ともあき

AI活用デジタル整理アドバイザーです
ITやAIを活用して仕事や暮らしを楽に、楽しくするお手伝いをします

新潟で秋田犬と暮らす、日常が楽になる提案をするのが好きな1980年生まれ

デジタル整理アドバイザー®︎1級
整理収納アドバイザーⓇ1級
一級建築士
インテリアコーディネーター
宅地建物取引士
福祉住環境コーディネーター2級
第二種電気工事士
DIYアドバイザー
空間デザイン心理士Ⓡ
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自己理解プログラム 修了生

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かとうともあき
AI活用デジタル整理アドバイザーです
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