こんにちは。AI活用&デジタル整理アドバイザーのらくらスタイルです。
2月に入りましたね。新しい月が始まると、なんだか新しいことを始めたくなるものです。
最近、テレビやネットニュースで「AI(エーアイ)」という言葉を聞かない日はありません。「ChatGPTがすごい」「仕事がなくなる」なんて煽り文句を見ると、正直ちょっとうんざりしてしまいますよね。私もそうです。新しい技術は好きですが、急かされるのは苦手です。
パソコンが苦手な方や、日々の業務に追われている方からすると、AIは「なんだかよく分からないけれど、怖そうなもの」「うっかり使うと情報漏洩する危険なもの」というイメージがあるかもしれません。
でも、はっきり言わせてください。それは本当にもったいないことなんです。
私は根がめんどくさがりなので、楽をするためならどんな手間も惜しみません。そんな私が今、一番頼りにしている「最強のサボりパートナー」こそがAIです。もし、恐怖心だけでAIを遠ざけているとしたら、あなたは目の前にある「自動掃除機」を使わずに、毎日ほうきとちりとりで掃除しているようなものです。
もちろん、やみくもに使うのは危険です。でも、車の運転と同じで「交通ルール」さえ知っていれば、これほど便利な乗り物はありません。
今日は、AIを使う上で「これだけ守れば絶対に大丈夫」と言える、たった1つのルールをお伝えします。専門用語は使いません。難しい設定もいりません。明日から安心してAIと付き合うための、最初の一歩を踏み出してみましょう。
AIが「怖い」と感じる正体
そもそも、なぜAIを使うのが怖いと感じるのでしょうか。
それは「中の仕組みが見えないから」ではないでしょうか。
検索エンジンなら、検索した言葉に関連するページが出てくるだけだと分かります。でも、AIはこちらが投げかけた言葉に対して、まるで人間のように自然な言葉で返してきます。
「この入力した言葉はどこへ行くんだろう?」
「誰かに見られているんじゃないか?」
「AIが勝手に私の情報を誰かに喋ってしまうんじゃないか?」
そんな不安がよぎるのは、正常な危機管理能力がある証拠です。むしろ、その感覚を持っているあなたこそ、AIを安全に使いこなす素質があります。何も考えずに何でも入力してしまう人のほうが、よっぽど危なっかしいですからね。
ニュースで「機密情報が漏れた」という話を聞くと、パソコンの向こう側にいるハッカーのような人がデータを抜き取っているイメージを持つかもしれません。しかし、現在の生成AIにおけるリスクのほとんどは、ハッカーの仕業ではなく「ユーザー自身のうっかりミス」によるものです。
つまり、私たちが使い方さえ間違えなければ、リスクは限りなくゼロに近づけられるということです。
たった1つの「絶対ルール」とは
では、そのルールとは何でしょうか。
セキュリティの専門家はいろいろな難しいことを言いますが、私たちは「使う側」です。難しい理屈は置いておいて、このイメージだけを持ってください。
AIの画面は「駅前の混雑したカフェ」だと思え
これです。これが全てです。
想像してみてください。あなたは今、駅前の人がたくさんいるカフェにいます。隣の席との距離は近く、話し声は筒抜けです。
そこであなたは、パソコンやスマートフォンの画面(AIのチャット欄)に向かって話しかけます。
このとき、「隣の席の知らない人に聞かれても恥ずかしくない、困らない内容」だけを話してください。
逆に言えば、「隣の人に聞かれたらマズいこと」は、絶対に入力してはいけません。
これだけです。
AIの裏側でデータがどう処理されているか、学習に使われるかどうかの設定、そんな細かいことは一旦忘れても構いません(もちろん、学習させない設定などは明日以降の記事で解説しますが、まずはマインドセットが重要です)。
「カフェで大声で言えないことは、AIにも入力しない」
この基準さえ持っていれば、あなたはもうAIセキュリティの上級者です。
具体的に「カフェで言えないこと」とは?
では、具体的にどんな情報が「カフェで言えないこと」=「AIに入力してはいけないこと」なのでしょうか。整理してみましょう。
個人を特定できる情報(個人情報)
カフェでいきなり「私の名前は山田太郎で、住所は新潟県新潟市〇〇区1-2-3、電話番号は090-xxxx-xxxxです!」と大声で叫ぶ人はいませんよね。
自分の情報はもちろんですが、他人の情報ならなおさらです。
お客様の名前
同僚の氏名
個人の携帯番号
詳細な住所
メールアドレス
これらは絶対に入力してはいけません。
AIに「このメールアドレスに送信しておいて」と頼むのはNGです(そもそもAIは直接メールを送れませんが、入力すること自体がリスクです)。
会社や仕事の「秘密」情報(機密情報)
これもカフェで話していたら、周りのビジネスマンに聞き耳を立てられてしまう内容です。
未発表の新商品の名前やスペック
来月の売上目標や、具体的な売上データ
社内会議の議事録(生データ)
社内システムへのログインIDやパスワード
契約書の詳細な中身
「この議事録を要約して」とAIに頼みたいとき、そのままコピペして貼り付けるのは、カフェで議事録を読み上げているのと同じです。もしAIがその情報を学習してしまい、別の誰かが「〇〇社の新商品について教えて」と聞いたときに、うっかりあなたの入力した情報をヒントにして答えてしまったら……。
想像するだけで冷や汗が出ますよね。
だからこそ、「カフェ理論」が役に立つのです。
それでもAIに仕事を頼みたい!「らくら流」安全活用術
「えっ、議事録の要約も、メールの作成もダメなの? じゃあ仕事で使えないじゃないか」
そう思われたかもしれません。
ここで終わってしまっては、単なる「AI禁止令」です。私は楽をしたいので、なんとかしてAIを使いたいです。
ここで登場するのが、「らくらスタイル」流の「情報の着せ替えテクニック」です。
要は、「カフェで話しても大丈夫な内容に変換してから」AIに渡せばいいのです。
手順を詳しく説明しますね。
ステップ1:固有名詞を「記号」に置き換える
例えば、お客様への謝罪メールをAIに考えてもらいたいとします。
NGな入力例:
「株式会社〇〇商事の田中部長宛てに、納期が2月5日から2月10日に遅れることへの謝罪メールを書いて。商品は『スーパー高性能掃除機X』です」
これだと、会社名、個人名、具体的な商品名が入っています。これをカフェで言えるレベルに変換します。
OKな入力例:
「取引先の部長宛てに、商品の納期が5日ほど遅れることへの謝罪メールを書いて。丁寧な文面でお願いします」
これならどうでしょう?
「取引先」「商品」という言葉なら、どこの誰のことか分かりません。これならカフェで話していても、誰もあなたの会社の秘密だとは気づきませんよね。
AIが作ってくれた文面には「〇〇様」「〇〇商品」といった空欄ができます。そこを後で、自分で書き換えればいいのです。
ステップ2:数字を「だいたい」にする、または「〇〇」にする
売上分析などを手伝ってもらいたいときも同様です。
NGな入力例:
「A店の売上が1,234,567円、B店が987,654円でした。分析して」
OKな入力例:
「A店が約120万円、B店が約100万円でした。この差の要因として考えられる一般的な理由を挙げて」
あるいは
「A店の売上を【数字A】、B店の売上を【数字B】とします。【数字A】が【数字B】より2割高い場合、どんな要因が考えられますか?」
具体的な「生データ」ではなく、傾向や比率、あるいは丸めた数字を使うことで、情報の価値を「特定できない状態」にします。AIには「考え方」や「枠組み」を作ってもらい、最後の仕上げで本当の数字を自分が入れるのです。
ステップ3:ゼロから作らせて、中身は自分で埋める
私がよくやるのがこの方法です。
自分の持っている情報は一切渡さず、AIに「空の箱」だけ作ってもらうのです。
例えば、企画書を作るとき。
「今度、新潟で50代向けのパソコン教室を開く企画書を書きたいです。必要な目次構成を考えてください」
これなら、具体的な開催場所や予算、ターゲットの詳細を入力しなくても、AIは一般的な「良い企画書の構成案」を出してくれます。
タイトル案
背景
目的
実施内容
スケジュール
予算計画
こういった「枠」ができれば、あとはそこに自分の手元にある具体的な情報を埋めていくだけです。これなら、情報漏洩のリスクはゼロです。
なぜ、このルールだけで十分なのか
世の中には「API利用設定」だの「オプトアウト」だの、難しいセキュリティ対策がたくさんあります。もちろん、これらを知っているに越したことはありません。
しかし、私たちのような一般ユーザーが日常業務で使う分には、システム的な設定を過信して「設定したから何でも入力してOK!」と思い込むほうが危険です。設定ミスがあるかもしれませんし、サービスの規約が変わるかもしれません。
それよりも、アナログですが**「そもそも他人に知られて困る情報は入力しない」**という意識(リテラシー)を持っているほうが、どんなにAIが進化しても、どんな新しいツールが出てきても通用する最強の防御策になります。
それに、この「カフェ理論」で情報を加工するひと手間を加えたとしても、ゼロから自分で文章を考えたり、構成を練ったりする時間に比べれば、AIを使うほうが圧倒的に「楽」で「早い」のです。
1時間かかっていたメール作成が、情報の置き換え作業を含めても10分で終わるなら、50分の自由時間が生まれます。その50分で、ゆっくりコーヒーを飲んだり、早く帰って家族と過ごしたりできる。
これこそが、らくらスタイルが目指す「日常の楽」です。
今日のまとめ
AIは怖がる必要はありません。ただ、ほんの少しの「マナー」を守るだけで、あなたの最強の味方になります。
カフェで大声で言えないことは、AIにも入力しない。
固有名詞は「A社」「Bさん」に置き換える。
具体的な数字は丸めるか、伏せ字にする。
これだけです。
たったこれだけのことで、情報漏洩のリスクから解放され、堂々とAIの便利さを享受できるようになります。
さあ、今日からPCの画面の向こうには、たくさんの人がいるカフェが広がっていると想像してみてください。その適度な緊張感が、あなたと会社を守ります。
もし、「こんな使い方は大丈夫かな?」「もっと具体的な設定方法が知りたい」という場合は、ぜひデジタル整理アドバイザーにご相談ください。あなたの環境に合わせた、一番「楽」で「安全」な方法を一緒に考えます。
今日のひとこと
ブラウザの「プライベートモード(シークレットモード)」を使っても、AI側へのデータ送信が止まるわけではありません。あれはあくまで「自分のパソコンに履歴を残さない」機能。AIを使うときは、モードに関係なく「入力内容」に気をつけましょう。
らくらスタイルは「日常をもっと楽に、楽しく」を目指して、ご相談内容に合わせてお手伝いをいたします。気軽にご連絡ください。
内部リンク:らくらスタイルのブログ一覧はこちら
外部リンク:総務省:生成AIの利用に関する注意喚起
明日のタイトルは
「入力したデータは誰が見てる?AIに「学習させない」設定を1分で済ます方法」
です。お楽しみに! ※内容が変更になった場合はご容赦ください。
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