パソコンの画面、ファイルやフォルダでごちゃごちゃになっていませんか?実はそれ、あなたの大切な時間を少しずつ奪っているかもしれません。こんにちは!デジタル整理アドバイザーの「らくらスタイル」です。
完璧主義者だけど、根はめんどくさがり。そんな私が「どうすればもっと楽に、快適になるか」を追求してたどり着いたのが、デジタル整理の世界です。新潟の皆さんのデジタルに関する悩みを解決し、日々の業務や生活がもっと「楽」に、もっと「楽しく」なるきっかけを提供します。
さて、本日はExcel(エクセル)のお話です。「Excelって、なんだか難しそう…」「たくさんの機能があって、どこから手をつけていいか分からない」と感じている初心者の方も多いのではないでしょうか。
大丈夫です!最初からすべてを覚える必要はありません。今回は、これだけは覚えておきたい、超基本にして最強の「ショートカットキー」を5つだけ厳選してご紹介します。マウスであちこちクリックする手間が省け、驚くほど業務効率が上がりますよ。
なぜショートカットキーが重要なのか?
「クリックすればいいだけなのに、わざわざキーを覚えるなんて面倒…」そう思う気持ち、よく分かります。私も最初はそうでした。
しかし、考えてみてください。一つの操作でマウスに手を伸ばし、ポインターを目的の場所まで動かし、クリックする。この一連の動作には、平均して2秒かかると言われています。
もし、1日に100回マウス操作をしていたら?
2秒 × 100回 = 200秒(約3.3分)
これが1ヶ月(20日勤務)続くと…
200秒 × 20日 = 4000秒(約66.7分)
なんと、1ヶ月で1時間以上もマウス操作に時間を使っている計算になります。ショートカットキーを使えば、この時間をほぼゼロにできるのです。まさに「ちりも積もれば山となる」。めんどくさがりだからこそ、この「楽」を追求したいと思いませんか?
【ステップ1】まずはこれだけ!基本のショートカットキー
難しいことは一切ありません。まずは、キーボードの左下にある**「Ctrl」(コントロール)キー**を探してください。このキーが、あなたのExcel作業を劇的に変える魔法のキーになります。
① コピーする:Ctrl + C
「コピー&ペースト」、略して「コピペ」という言葉は聞いたことがあるかもしれません。その「コピー」を行うのがこのショートカットです。
- コピーしたい文字や数字が入力されているセル(マス目)をクリックします。
- 「Ctrl」キーを押しながら、アルファベットの「C」のキーを押します。
- セルの周りが点線で囲まれれば、コピー完了の合図です。
② 貼り付ける:Ctrl + V
コピーしたものを、別の場所に貼り付けるのが「ペースト」です。
- コピーした内容を貼り付けたいセルをクリックします。
- 「Ctrl」キーを押しながら、アルファベットの「V」のキーを押します。
- 先ほどコピーした内容が、そのまま貼り付けられます。
「C」の隣の「V」なので、セットで覚えやすいですね。この2つを使いこなすだけで、同じ内容を何度も入力する手間がなくなります。
【ステップ2】作業効率を上げるショートカットキー
基本のコピペを覚えたら、次は作業のスピードをさらに上げるためのキーです。
③ 切り取る:Ctrl + X
「コピー」と似ていますが、「切り取り」は元の場所からデータを移動させたいときに使います。ハサミで切り取るイメージなので「X」キーです。
- 移動させたいデータが入っているセルをクリックします。
- 「Ctrl」キーを押しながら、アルファベットの「X」のキーを押します。
- セルの周りが点線で囲まれます。
- 移動先のセルをクリックし、「Ctrl + V」で貼り付けます。
- すると、元の場所にあったデータは消え、新しい場所に移動します。
④ 元に戻す:Ctrl + Z
「あ!間違えた!」そんな時に大活躍するのがこのショートカット。一つ前の操作を取り消して、元に戻すことができます。
- 間違えてデータを消してしまったり、違う場所に貼り付けてしまったりしたとします。
- 慌てずに、「Ctrl」キーを押しながら、アルファベットの「Z」のキーを押します。
- すると、操作が一つ前に戻り、間違いをなかったことにしてくれます。
これはExcelだけでなく、多くのパソコンソフトで共通して使える魔法のキーです。何かあったら「Ctrl + Z」、と覚えておきましょう。
【ステップ3】絶対に忘れてはいけないショートカットキー
最後は、これまでの作業を無駄にしないための、最も重要なショートカットです。
⑤ 上書き保存する:Ctrl + S
一生懸命作った資料が、突然のパソコンのフリーズで消えてしまった…そんな悲劇を防ぐのが「保存(Save)」です。
- 作業のキリが良いところまできたら、こまめにこの操作を行いましょう。
- 「Ctrl」キーを押しながら、アルファベットの「S」のキーを押します。
- これだけで、今開いているファイルに、現在の状態が上書き保存されます。
特に、初めてファイルを作った時は、まず「ファイル」メニューから「名前を付けて保存」を選び、ファイル名と保存場所を決めてください。その後は、キリが良いタイミングで「Ctrl + S」を押す癖をつけましょう。5分に1回は押すくらいの気持ちでいると安心です。AIが自動で保存してくれるわけではないので、自分の手でデータを守る意識が大切です。
まとめ
いかがでしたか?今回は、数あるショートカットキーの中から、初心者の方が最初に覚えるべき5つを厳選してご紹介しました。
- コピーする:Ctrl + C
- 貼り付ける:Ctrl + V
- 切り取る:Ctrl + X
- 元に戻す:Ctrl + Z
- 上書き保存する:Ctrl + S
たったこれだけです。最初はキーボードの位置を確認しながらで構いません。意識して使っているうちに、指が自然に覚えて、無意識に操作できるようになります。
マウスに手を伸ばす時間、ポインターを探す時間、クリックする場所を探す時間…これらの小さな「ムダ」をなくすことが、デジタル整理の第一歩であり、業務効率を飛躍的に高める秘訣です。
今日のひとこと
最近、Windowsに標準搭載されたAIアシスタント「Copilot」が話題ですね。実はこのCopilotに「Excelでよく使うショートカットキーを教えて」と聞くと、今日紹介したキーを含め、便利なキーを一覧で教えてくれます。分からないことをAIに聞く、というのも新しい時代の「楽する」テクニックかもしれませんね。
らくらスタイルは「日常をもっと楽に、楽しく」を目指して、ご相談内容に合わせてオーダーメイドのお手伝いをいたします。気軽にご相談ください。
次回の予告
曜日ごとのブログテーマは下記の通りです。
月曜日:パソコン設定
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明日のタイトルは「【初心者向け】PowerPointって何ができる?基本画面と機能の全体像」です。お楽しみに!
※内容が変更になった場合はご容赦ください。