こんにちは!デジタル整理アドバイザーの「らくらスタイル」です。
「新しい企画を考えないといけないけど、何から手をつけていいか分からない…」
「頭の中にもやもやしたアイデアはあるけれど、うまく言葉にできない…」
こんな風に、一人でうんうんと唸りながら、時間を浪費してしまった経験はありませんか?思考が行き詰まった時、誰かに話を聞いてもらうだけで、驚くほど頭がスッキリすることがありますよね。
そんな、思考の整理に付き合ってくれる最高の「壁打ち相手」が、実はすぐそばにいます。それが、ChatGPTやGoogle Geminiといった生成AIです。今回は、AIを単なる“調べ物ツール”としてではなく、あなたの思考を深めるパートナーとして活用する「対話術」をご紹介します。
アイデアの「壁打ち」とは? なぜAIが最適なのか?
「壁打ち」とは、テニスや卓球の練習のように、自分の考え(ボール)を相手に投げかけ、返ってくる反応を見ながら思考を整理していく行為を指します。
同僚や上司に壁打ち相手になってもらうのも良いですが、「忙しいのに悪いな…」「こんな初歩的なことを聞くのは恥ずかしいな…」と、遠慮してしまうこともありますよね。
その点、AIは理想的な壁打ち相手です。
- 24時間365日、いつでも付き合ってくれる
- どんなに漠然とした相談にも、文句一つ言わずに応えてくれる
- 人間関係のしがらみがなく、忖度のない客観的な視点をくれる
- 膨大な知識を元に、自分では思いつかないような質問を投げかけてくれる
このAIという“壁”にアイデアをぶつけていくことで、一人ではたどり着けなかったような、具体的で深い企画へと昇華させることができるのです。
AIとの対話でアイデアを具体化する4ステップ
それでは、具体的にどのようにAIと対話していけば良いのでしょうか。漠然としたアイデアが、具体的な企画のタネに変わるまでの流れを、ステップ・バイ・ステップで見ていきましょう。
【ステップ1】完璧じゃなくていい。漠然としたアイデアをそのまま投げる
最初から整理された綺麗な言葉で質問する必要は全くありません。むしろ、頭の中にある、もやもやした状態のまま、AIに投げかけるのがポイントです。
(入力例)
「最近、新潟の観光客が減っている気がする。ITやAIを使って、何か新しい観光体験を作れないかな?漠然としてるんだけど、アイデア出しを手伝ってほしい。」
このように、**「独り言」や「悩み相談」**のような形で大丈夫です。正直に「漠然としている」と伝えることで、AIもアイデア出しのモードで応答してくれます。
【ステップ2】AIからの「質問」が、思考の羅針盤になる
あなたの漠然とした問いかけに対し、AIは思考を深めるための「質問」を返してくれます。
(AIからの返信例)
「面白いテーマですね!アイデアを深めるために、いくつか質問させてください。
- ターゲットにしたい観光客層(例:若者、ファミリー、外国人)はありますか?
- どの季節(春夏秋冬)を想定していますか?
- 特に焦点を当てたい新潟の魅力(例:食、自然、歴史、アニメ)は何ですか?」
どうでしょう?これらの質問に一つずつ答えていくだけで、自然と頭の中が整理されていきませんか?自分一人で考えていると抜け落ちがちな視点を、AIが補ってくれるのです。
【ステップ3】「役割」を与えて、視点を強制的に変えさせる
対話がある程度進んだら、さらに思考を広げるために、AIに特定の「役割(ペルソナ)」を与えてみましょう。これは非常に効果的なテクニックです。
(入力例)
「ありがとう。ここまでの内容を踏まえて、あなたが辛口の投資家だとしたら、この企画に対してどんな懸念点を持ちますか?厳しい視点で3つ挙げてください。」
こうすることで、自分では気づけなかった企画の弱点やリスクを洗い出すことができます。「小学生の視点で」「海外からの観光客の視点で」など、様々な役割を与えることで、アイデアは多角的に磨かれていきます。
【ステップ4】対話のゴール!内容を「構造化」してもらう
アイデアが十分に深まったら、最後はその内容を整理して、具体的な形に落とし込みます。
(入力例)
「素晴らしい。ここまでの対話内容を元に、企画提案書の『骨子』として、以下の項目でまとめてください。
・企画タイトル案
・ターゲット
・コンセプト
・具体的な施策案3つ」
AIは、それまでの長い対話の文脈をすべて記憶しています。その内容を元に、構造化された文章を生成してくれるので、あなたは企画書の作成という面倒なパソコン作業から解放され、より創造的な部分に集中できます。これはまさに、頭脳のデジタル整理です。
まとめ
今回は、生成AIを「壁打ち相手」として活用し、アイデアを深めていく対話術をご紹介しました。
- ステップ1: 漠然としたアイデアを、そのままAIに投げてみる。
- ステップ2: AIからの質問に答えていくことで、思考を整理する。
- ステップ3: AIに「役割」を与え、多角的な視点からアイデアを検証する。
- ステップ4: 最後に、対話の内容をまとめてもらい、企画として具体化する。
AIは、答えを教えてくれるだけの機械ではありません。あなたの思考を刺激し、一人では見えなかった景色を見せてくれる最高のパートナーです。ぜひ、ChatGPTなどのAIツールを開いて、あなたの頭の中にあるアイデアをぶつけてみてください。
今日のひとこと
最近では、AIと共同でマインドマップを作成できるツールも登場しています。中心のテーマを投げかけると、AIが関連するキーワードや質問を枝葉のように広げてくれるのです。このようなツールを使うと、今回ご紹介した「壁打ち」が、より視覚的に、直感的に行えるようになりますよ。
らくらスタイルは「日常をもっと楽に、楽しく」を目指して、ご相談内容に合わせてオーダーメイドのお手伝いをいたします。気軽にご相談ください。
次回の予告
明日のタイトルは
「スマホ連携:LINEのトーク履歴をPC版と同期して、長文作成やファイル添付を楽に(難易度★★☆☆☆)」
です。お楽しみに!
※内容が変更になった場合はご容赦ください。
※曜日ごとのブログテーマは下記の通りです。
月曜日:パソコン設定
火曜日:Google活用術
水曜日:データ整理法
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