昨日は、スマホの通知をパソコンで受け取ることで、作業の集中を維持する方法をご紹介しました。これで、スマホをいちいち確認する必要がなくなり、少し快適になったのではないでしょうか?しかし、今度はパソコン自体から次々と表示される「通知」が気になり始めた…なんてことはありませんか?
「〇〇が更新されました」「△△から新しいメッセージです」「□□のおすすめ情報」など、パソコンの通知は親切なようで、実は私たちの集中力を静かに、しかし確実に削っていく厄介な存在でもあります。
こんにちは!デジタル整理アドバイザーの「らくらスタイル」です。
完璧主義者だけどめんどくさがり、新しいものが大好きな私が、あなたのデジタル業務を「もっと楽に、もっと楽しく」するお手伝いをします。
今回は、集中できる作業環境を作るための次のステップとして、Windowsパソコンの「通知」設定を最適化する方法を解説します。不要な通知をオフにし、本当に大事な情報だけを受け取るようにコントロールすることで、デジタルな騒音から解放され、目の前の仕事にもっと深く集中できるようになりますよ。
なぜ、通知を整理する必要があるのか?
「通知くらい、無視すればいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、画面の隅にピコンと表示されるだけでも、私たちの意識は一瞬そちらに向いてしまいます。
- 集中力の分断: 脳が「通知の内容はなんだろう?」と一瞬考えてしまい、作業の流れが中断される。
- 「見逃せない」というプレッシャー: 常に通知を気にしてしまい、無意識のうちにストレスが溜まる。
- 時間の浪費: 重要でない通知に対応することで、貴重な時間が奪われる。
デジタル整理とは、単にファイルを片付けるだけではありません。こうした「情報のノイズ」を整理し、自分にとって快適な環境を意図的に作り出すことも、大切な業務効率化の一環なのです。
【パート1】アプリごとに不要な通知をオフにする
まずは、そもそも通知を送ってこなくてもよいアプリを個別に設定していきましょう。「このアプリからの通知は不要だな」と感じるものを、この機会に一斉に整理してしまいましょう。
【ステップ1】Windowsの「設定」画面を開く
- キーボードの**「Windowsキー」を押しながら「I(アイ)キー」を押す**のが一番簡単なショートカットキーです。
- または、画面左下の**スタートボタン(Windowsマーク)**をクリックし、歯車の形をした「設定」アイコンをクリックします。
【ステップ2】「システム」→「通知」へ進む
- 設定画面が開いたら、左側のメニューから「システム」を選びます。
- 次に、右側に表示される項目の中から「通知」をクリックします。(Windowsのバージョンによっては「通知とアクション」という名前の場合もあります)
【ステップ3】不要なアプリの通知をオフにする
- 「通知」画面を開くと、「次の送信元からの通知」という見出しの下に、あなたのパソコンにインストールされているアプリの一覧が表示されます。
- それぞれのアプリ名の右側に、オン/オフを切り替えるスイッチ(トグル)があります。
- 今後、通知を受け取りたくないアプリのスイッチを**「オフ」**に切り替えていくだけです。
【らくらスタイル的ポイント】
例えば、「Microsoft Storeからのヒントとおすすめ」や、あまり使わないゲーム関連の通知などは、思い切ってオフにしてしまっても問題ないことが多いです。逆に、「カレンダー」や仕事で使うチャットアプリなど、見逃したくない通知は「オン」のままにしておきましょう。どれが必要か、一度見直してみるのがおすすめです。
【パート2】「集中モード」で一時的にすべての通知をシャットアウト!
「今は絶対に邪魔されたくない!」という、特に集中したい作業時間もありますよね。そんなときは、Windowsの「集中モード」機能が非常に役立ちます。これは、一時的にすべての通知をオフにしてくれる機能です。
※この機能は、Windows 10では「集中モード」、Windows 11では「フォーカス」という名前ですが、基本的な役割は同じです。
【ステップ1】「集中モード」をすぐにオンにする方法
一番簡単なのは、画面右下のタスクトレイからオンにする方法です。
- 画面右下の時計やスピーカーのアイコンあたりをクリックして、クイック設定(アクションセンター)を開きます。
- 三日月のマークが付いた「集中モード」または「フォーカス」というボタンがありますので、それをクリックします。
- これだけで、通知が一時的に表示されなくなります。もう一度クリックすれば解除できます。
【ステップ2】「集中モード」を自分好みにカスタマイズする
さらに便利なのが、この集中モードを自動でオンにする設定です。
- 先ほどの「設定」→「システム」→「通知」の画面を開きます。
- 「集中モード(またはフォーカス)」に関する設定項目をクリックします。
- ここで、「自動規則」を設定することができます。例えば、
- 「次の時間帯」: 「平日の22時~翌朝7時までは通知をオフにする」といった設定ができます。
- 「ディスプレイを複製しているとき」: プレゼン中に通知が表示されるのを防ぎます。
- 「アプリが全画面表示モードのとき」: 動画やゲームに集中しているときに邪魔されなくなります。
このように設定しておくことで、「うっかり通知をオフにし忘れた!」という事態を防ぎ、何もしなくても自動で集中できる環境が手に入ります。まさに、めんどくさがりな私にぴったりの「楽する」機能ですね。
まとめ
今回は、Windowsの通知設定を最適化して、集中できる環境を作り出す方法をご紹介しました。
- 絶え間ない通知は、無意識のうちに私たちの集中力と時間を奪っている。
- 「設定 > システム > 通知」から、不要なアプリの通知を個別にオフにする。
- 一時的にすべての通知を遮断したいときは、「集中モード(フォーカス)」が便利。
- 集中モードは自動でオンになるように設定しておくと、さらに業務効率がアップする。
デジタル整理とは、情報をコントロールする主導権を、ツールから自分自身の手に取り戻す作業です。ぜひ、あなたも通知設定を見直して、静かで快適なデジタル環境を手に入れてください。
今日のひとこと
「ディープワーク」という言葉をご存知ですか?これは、あらゆる邪魔を排除し、一つの物事に深く集中する状態やその能力を指します。今日の通知オフ設定は、まさにこのディープワークに入るための第一歩です。意識的に「集中する時間」を作り出すことで、仕事の質もスピードも格段に向上すると言われています。AIが進化するこれからの時代、人間にしかできない深い思考力こそが、私たちの価値になっていくのかもしれませんね。
らくらスタイルは「日常をもっと楽に、楽しく」を目指して、ご相談内容に合わせてオーダーメイドのお手伝いをいたします。気軽にご相談ください。
明日のタイトルは
「Google活用術:迷惑メールはもう見ない!Gmailの「フィルタ」機能でメールを自動振り分け(難易度★★☆☆☆)」
です。お楽しみに!
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